4月13日(土)から美術コレクション展「コレクターズ アイ 90年代を中心に」が開催中です5月1日から伊藤誠氏が登場するびはく講座の申し込みも受付開始







 大規模改修を終えた愛知県豊橋市の「豊橋市美術博物館」(豊橋公園内)で2024年4月13日(土)から、新たに収蔵した現代美術作品を紹介する美術コレクション展「コレクターズ アイ 90年代を中心に」が開催されます。1990年代をキーワードに、国内外で高い人気を誇る奈良美智のアクリル画「Untitled」や「黒頭巾」などを初公開します。

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奈良美智の代名詞的作品を初公開








奈良美智《Untitled》《黒頭巾》2点とも1996年(C)︎Yoshitomo Nara

 奈良美智の「Untitled」と「黒頭巾」は、田原市在住の市民から2024年2月のリニューアルオープンに際して贈られました。かわいいだけではない、子どもの自我や個性をあらわした表情が印象的な作品です。奈良の代名詞的作品ともいえるこのにらみつけるような鋭い視線をもつ子どもは、1991年頃から96年にかけて集中的に描かれました。

 今回の「コレクターズ アイ 90年代を中心に」では、上記2点と合わせ、お隣豊川市の美術品コレクター故中島公彦氏(2016年死去、61歳)の遺族から昨年度、美術博物館へ寄贈された全51点の「中島コレクション」から、90年代の作品を中心に紹介。この現代美術コレクションは、小品が中心ではありますが、一つ一つに特徴があり、コレクターの良質な目線がみてとれます。 


90年代作品を中心に28点を展示



 伊藤誠《品 III》1999年 (C)︎Makoto Ito

 「Untitled」と「黒頭巾」は、ともに96年制作。中島コレクションも、最も精力的に収集されたのが90年代から2000年代初頭であることから、今回の美術コレクション展では90年代をキーワードとしました。会場では、奈良美智作品4点のほか、彫刻家で武蔵野美術大学彫刻学科教授の伊藤誠が「彫刻のような版画」として制作した開くと立体になるシルクスクリーン作品や、加納光於、設楽知昭、チャールズ・ウォーゼンらの作品を合計30点展示する予定です。奈良美智など、一部作家の作品は写真撮影が可能です。


びはく講座に伊藤誠が登場



 会期中には、びはく(美博)講座「特別ゲスト 伊藤誠氏に聞く―90年代の作品について」を5月25日(土)午後2時から開きます。場所は館内の講義室で、出品作家の伊藤さんに話をうかがいます。定員30名(申込順)。資料代として100円が必要です。5月1日(水)から美術博物館ホームページで申し込みを受け付けます。


3月にリニューアルオープンした豊橋美博






 1年9ヶ月に及ぶ工事・休館を経て2024年3月にリニューアルオープンした豊橋市美術博物館。展示・保存環境が大幅に向上したほか、車いす、ベビーカーでも訪れやすくなりました。ぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。






【展覧会概要】
美術コレクション展「コレクターズ アイ 90年代を中心に」
会期:2024年4月13日(土)~6月2日(日)
会場:豊橋市美術博物館1階 展示室4
住所:愛知県豊橋市今橋町3-1(豊橋公園内)
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜
観覧料:無料

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