原口元気(浦和レッズ) (c)J.LEAGUE PHOTOS 原口元気(浦和レッズ) (c)J.LEAGUE PHOTOS

4月29日(火・祝)・埼玉スタジアム2002で、浦和レッズ×横浜F・マリノスがキックオフを迎える。ナショナルダービーと呼ぶにふさわしい好カードが、GWのJリーグを彩るのだ。

4月29日(火・祝)浦和レッズ対横浜F・マリノス J1リーグ戦 チケット情報

ともに、前節は敗れた。浦和は柏レイソルに試合終了間際にゴールを決められ、横浜FMは前半7分、FC東京に喫した失点を挽回できないまま試合終了のホイッスルを聞いた。GW4連戦でいきなり躓いたのだが、両指揮官の試合後の表情は対照的だった。

浦和・ペトロヴィッチ監督に落胆の色はない。「判定については我々にちょっと運がなかった。ただ、試合を通して選手たちはいいプレーをして、最後まで勝利を目指して戦った。攻撃的なサッカーを続けていき、どこかでこの失ったポイントを取り返していきたい」と意気込んだ。事実、浦和は攻撃の姿勢を貫いた。後半30分に同点に追いつくと、3分後にはほとんど試していない4バックを敢行し、勝点3を取りに行った。結局、柏のカウンターに泣いたが、引き分け狙いはよしとしない。

横浜FMは、リーグ戦ではここ6試合勝利から見離されている。3連勝スタートのあとは2分4敗である。しかも、4試合連続無得点だ。さすがの樋口靖洋監督も試合後、厳しい表情を見せた。それでも、指揮官は前を向く。「今、本当に苦しい時期、ここがひとつの踏ん張りどころ。チームの苦しい時期を乗り越えるためにしっかりと整理し、共有して次のゲームに向かうことしかない。中2日で、また難しい相手(浦和)との対戦になるが、やれることを整理して、ベストを尽くす」。

5勝1分3敗・勝点16で5位の浦和、3勝2分4敗・勝点11で13位の横浜FM。立場は異なるが、指揮官が求めているのは勝点3を手繰り寄せるゴールである。そこで原口元気と齋藤学の存在がフィーチャーされる。

原口はここまでリーグ戦4ゴール。今季、9番を背負う原口は、柏戦でも技ありの先制弾を決めるも、チームの敗戦に「意味のないゴールになってしまった」。エースの自覚が芽生えた原口は「結果がほしい」と口にする。

リーグ戦第2節以来、ゴールから遠ざかっている齋藤だが、『ACL』では3得点をマークしている。リーグ戦の不発に一番モヤモヤしているのは当の本人である。ほかの誰よりも齋藤自身がゴールを渇望している。

スピードに乗ったドリブルでシュートまで持ち込める原口と齋藤。相手DFの裏への飛び出しも得意とする。まさに日本代表のジョーカーに求められるストロングポイントを有している。チームを勝利に導くため、そして日本代表のアピールのため、原口と齋藤がゴールを見据える。チケット発売中。