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公開中の映画『アメイジング・スパイダーマン2』のサウンド・トラック盤が発売され、好評を博している。音楽を手がけたのは『ダークナイト』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』のハンス・ジマーと、ファレル・ウィリアムスらミュージシャンが結成したユニット“ザ・マグニフィセント・シックス”。彼らはどのようにして本作の音楽を作り出したのだろうか? 彼らが語る特別映像が公開された。

『アメイジング・スパイダーマン2』インタビュー動画

ジマーは、アクション大作から人間ドラマまで幅広いジャンルの作品で活躍する映画音楽界のトップランナーで、『ダークナイト』ではミニマルミュージックの要素を大胆に取り入れ、サウンド・デザイナーとコラボレーションして音楽を制作するなど、常に“新たな一手”を探し求めている。本作でジマーは、アルバム『GIRL』が圧倒的なヒットを記録しているファレル・ウィリアムス、ザ・スミスのジョニー・マー、インキュバスのマイケル・アインジガー、ジャンキーXL、アンドリュー・カヴィンスキー、スティーヴ・マッツァーロの6人で結成された“ザ・マグニフィセント・シックス”とコラボレーションしてトラックを制作した。

公開された映像でマーク・ウェブ監督が「時代に合った現代的な音楽をつけたくてハンスに頼んだ」と語っている通り、本作は多くのアクション大作とは異なり、ロックやヒップホップなど様々な要素が混ざり合った音楽が登場する。これまでも多くの作品でロックやヒップホップのトラックが使用されることはあったが、それらは通常の映画音楽の合間に“引用”されるだけだった。しかし、本作ではすべての要素が“一体”となっており、あるトラックではストリングスの演奏に、ギターとデジタルサウンドが重なり、キャラクターの内面を表現したヴォーカルが加わる。メイキング映像でも、ジマーやウィリアムスらが同じスタジオ内でアイデアを出し合いながら曲を書き、演奏する様子が収められている。

本作は、アクション映画、ヒーロー映画でありながら、主人公とヒロインのロマンスや、スパイダーマンが活躍する大都市のドラマ、主人公の幼少期にまつわるミステリーなどの要素が混ざり合っており、音楽もこれまでとはまったく異なるアプローチで制作されている。

『アメイジング・スパイダーマン2』
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