表現者・菅田将暉が蜷川幸雄の舞台で新境地に挑む

2014.5.22 18:15配信
菅田将暉 菅田将暉

連続テレビ小説『ごちそうさん』の西門泰介役や、映画『共喰い』での日本アカデミー賞新人俳優賞受賞など、若手俳優の中で最も注目されている俳優のひとり、菅田将暉。そんな彼が次に挑むのは、蜷川幸雄演出による『ロミオとジュリエット』。彩の国さいたま芸術劇場開館20周年とシェイクスピア生誕450年を記念した企画「NINAGAWA×SHAKESPEARE LEGEND」の第1弾として上演される本作は、男性俳優のみで演じられる“オールメール”作品となっている。舞台出演3作目にして主役のロミオ役に挑戦する菅田に、本作と、舞台への想いについて聞いた。

舞台『ロミオとジュリエット』チケット情報

蜷川にとって初めて手掛けたシェイクスピア作品であり、近年では2004~5年に上演された公演(藤原竜也主演)も話題となった蜷川版“ロミジュリ”。今回は新演出での舞台となるが、一方の菅田も2年前に英国人演出家が手掛けた同作で、マキューシオを演じた経験がある。「どうしても思い出してしまう部分はあると思いますが、まったく初めて挑む作品のつもりで稽古場に入りたいと思っています。“シェイクスピアの戯曲をやるんだ”ということを意識して、表現者として一歩一歩やっていかなくてはという気持ちです」と菅田は語る。

すでに蜷川の稽古場には何度か訪れたという菅田。「見学していると、蜷川さんは全て指示するというより課題を出して役者自身で模索することを求めているように感じました。僕もそれに応えられるように、血を吐く想いでやりたい」と話す。演じるロミオについては「いろんな魅力を持つ面白いヤツだなって思います。単なる情熱的な男かと思ったら、モンタギュー家とキャピュレット家の闘争にはちょっと引いて見ているところがあったりしますよね。恋愛にしてもジュリエットとの純愛がクローズアップされていますけど、その前に悪友たちとさんざん女の子遊びはしていて(笑)。同時に、御曹司らしい肝の据わった面もある。人物像としてよく出来ているんだなぁって、改めて感じています」と語った。

若武者のような清々しい面差しと、理論的な語り口。21歳の人気俳優としては意外なほどの落ち着きを漂わせる。「注目のされ方が変わってきたからこそ、今年は“試練の年”だと思っています。だからこの作品に出られることが、今すごく嬉しい。僕は元々、没頭して何かを作り上げる“モノづくり”が好きなんだと思います。舞台にもそんな部分があるような気がしているんですね。そのうえで、僕は出来あがったものを『ちょっとこれ見てや』とあえて気軽に言いたいタイプ。たとえ皆に見せるまでに、半端ない努力が必要だとしても…です」。そう言いながら、菅田の表情が少しだけ照れくさそうにやわらいだ。

公演は8月7日(木)から24日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場 小ホールにて。チケットの一般発売は6月7日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施中、5月26日(月)午前11時まで受付。

取材・文:佐藤さくら

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