佐々木蔵之介、深田恭子

佐々木蔵之介主演の歴史エンターテインメント『超高速!参勤交代』が完成。都内墨田区の江戸東京博物館にて佐々木、本木克英監督をはじめ、キャストの深田恭子、伊原剛志、西村雅彦、知念侑李(Hey!Say!JUMP)らが、復元された原寸大の日本橋の上で、間近に迫ったFIFAワールドカップにちなみサムライブルーを意識した着物姿で完成会見を行った。

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脚本家の登竜門として高い評価を受ける城戸賞受賞作を映画化した本作。幕府から理不尽な参勤交代を言い渡された福島県いわき市の湯長谷藩の藩主と藩士たちが、知恵と団結力で難題に立ち向かう姿を描き、本木監督は「時代劇って、こんなにおもしろかったっけという作品になりました」と胸を張った。

「福島のいわきの弱小貧乏藩が、毎日川に流されながら、浜辺で足を取られながら、山道でドロドロに汗だくになりながら駆け抜けました」と口を開いた佐々木は、「金ない、時間ない、人いないのないないづくしの湯長谷藩に、次々と難題が降りかかってくるんですけど、撮影でも台風に4回見舞われました。橋が流れて違う橋を見つけることになったり、いろいろとアクシデントはあったんですが、みんな笑顔で切り抜けました。この物語がそうであるように、すごくいいチームワークだったと思います」と撮影を振り返った。

佐々木扮する殿と出会う紅一点の深田は艶やかな赤の振り袖で登場。「いままでしてきた仕事の現場の中で一番というくらい、みなさんに優しくしていただきました」と深田が話すと、隣で佐々木が「やったー!」と両手をあげて喜びを表現。さらに深田が「佐々木さんは、まるでちょんまげのまま生まれてきたんじゃないかと思うくらい、佇まいとか、後ろ姿も殿っていう感じで、本当にお似合いでした」と独特の褒め言葉を掛けると、佐々木は「いや~、まげのまま生まれてきたかったですねぇ。なんか、よく分からない答えだな(笑)」と照れまくっていた。

ほか会見には寺脇康文、上地雄輔、柄本時生、六角精児が参加した。

『超高速!参勤交代』
6月21日(土)公開

取材・文・写真:望月ふみ