『夫婦フーフー日記』(C)2015川崎フーフ・小学館/「夫婦フーフー日記」製作委員会

佐々木蔵之介と永作博美が主演を務める映画『夫婦フーフー日記』が来年の初夏に公開されることが決定した。闘病ブログから生まれた書籍を基にした作品で、『永遠の0』の林民夫が脚本を、『婚前特急』の前田弘二が監督を務める。

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本作の原作は、ライターの清水浩司による闘病ブログから生まれた書籍『がんフーフー日記』で、2012年にはNHKでドキュメンタリードラマとして放映された。映画は、結婚・妊娠・出産と幸せの絶頂で最愛のヨメを悪性腫瘍で亡くしてしまったダンナが、残された赤ん坊を抱えて、育児と仕事に奔走する様を描くが、映画化に際し、“死んだはずのヨメが突然目の前に現れる”という大胆な設定を加え、残されたダンナが夫婦の軌跡を振り返るストーリーになるという。

先月17日に撮影を終えており、佐々木は「ただ単に悲しんでいたり苦しんでいたりする話ではなく、昔の自分たち、過去の自分たちを現在の自分たちがちょっとツッコミながら、ちょっと引き離した視点で見ているのも、救われているのかなぁと思いました」と言い、永作は「一筋縄にはゆかず毎日のように難易度の高さを感じつつも、ライトな痛快観も忘れるわけにはゆかず、結構悩み、走り抜いた感じです。でも、きっと今までに無い新しい作品になったと感じています」と撮影を振り返った。

前田監督は「蔵之介さんと永作さんが演じてくださったダンナとヨメ、最高に魅力的で、僕のイメージしていたものを大きく超えました。最高に素敵な映画になりますよ」、原作者の清水は「映画は(本で書いた奮闘記の)その後のストーリーですが、フィクションと分かっていてもダンナに自分を重ねてしまうところはありましたし、ドキッとした部分もありました。生前のエピソードはほぼ原作に忠実に描いてくださり、とても感謝しています」とコメントしており、作品の出来に自信を見せている。

『夫婦フーフー日記』
2015年初夏、新宿ピカデリーほか全国ロードショー