「CES 2012」レポート dtsの「高音質」への挑戦、動画配信との連携がカギ

2012.1.13 20:7配信
コンテンツの「高音質」をアピールするdts

【ラスベガス発】「2012 International CES(CES 2012)」では、薄型テレビを中心にスマートフォンやタブレット端末がつながる世界を訴えている企業が多い。例えば、動画配信サービスで、家庭内と外出先の両方で一貫して同じコンテンツが視聴できるのは、ハードウェア連携の醍醐味だ。ハードウェアが連携するのなら、コンテンツの質もそのハードウェアに合わせて向上してほしいもの。コンテンツの音質面で動画配信サービスのメリットを高めようとしているのが、デジタル音声コーデックメーカーのdtsだ。

dtsは、これまでAV機器に音声デコーダー技術を組み込むビジネスが主流で、多くのAV機器に同社の技術が搭載されている。また、映画配給会社とのパートナーシップを築いて、映画の音声にdtsの技術が組み込まれるよう取り組んでいる。

しかし、動画を視聴する端末は広がっている。dtsは、PCやスマートフォンのメーカーにも音声デコーダー技術を組み込むよう交渉を進め、現段階ではPCで富士通やオンキヨー、ASUS、MSI、スマートフォンでLGエレクトロニクスなどが機器に技術を搭載している。

ただ、今後は動画配信サービスなど、クラウドによって、ユーザーはさまざまな端末で動画を視聴するようになる。dtsは、そのときにユーザーが「さまざまな端末で視聴できるのだから、とりあえず音質は気にしない」という認識に陥らないよう、動き始めている。

現在、さまざまな端末メーカーとの交渉を進めているほか、CES 2012)で、今回、来場者に対して、「高音質」がいかにコンテンツの魅力を引き出すか、さまざまな端末を通じて訴えている。

また、デジタル技術の標準化団体のDECE(デジタル・エンタテインメント・コンテンツ・エコシステム)のデジタル・コンテンツ著作権保護規格「UltraViolet」も、dtsにとって高音質への意識を広めるうえで重要という。AV機器メーカーや映画配給会社とのパートナーシップに加え、さまざまな企業とアライアンスを組むdtsの新たな挑戦が始まっている。(佐相彰彦)

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