マーティン・スコセッシ監督

巨匠マーティン・スコセッシ監督が初3D作品となる最新作『ヒューゴの不思議な発明』で、第69回ゴールデン・グローブ賞の最優秀監督賞を受賞した。

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本作は、1930年代のパリを舞台に、親を失い、時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺した機械人形に隠された秘密と、世界の運命を変えてしまうほどの秘密のメッセージをめぐって壮大な冒険を繰り広げる様を描いたファンタジー。

1944年に創立され、68年の歴史を持つゴールデン・グローブ賞で、スコセッシ監督は、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)、『ディパーテッド』(2006年)と、過去に2度監督賞の受賞歴を持つが、今作は、これまでの重厚な人間ドラマとは異なる、少年を主人公にしたファンタジー作品。3Dに初挑戦し、映画界の大先輩たちに捧げるオマージュを盛り込んでいるという。70歳にして新たな新境地に挑み、“映画愛”を捧げた本作が、最優秀監督賞を獲得したのも納得の結果と言えるだろう。

全世界の各映画賞において27部門を受賞、85部門でノミネートされているが、アカデミー賞を占う上で最も重要だと言われている本レースを制したことで、1月24日(水)に発表されるアカデミー賞にノミネートされるのは固いだろう。『ディパーテッド』に続き、スコセッシ監督2度目のオスカーとなるか、期待がかかる。

『ヒューゴの不思議な発明』

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