(左から)竹内結子、阿部寛、吉永小百合、笑福亭鶴瓶

女優の吉永小百合が主演に加えて、初プロデュースを手掛けた『ふしぎな岬の物語』(成島出監督)の完成報告会見が16日に都内で行われ、吉永をはじめ、共演する阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶が出席した。

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8月21日からカナダで開催される第38回モントリオール映画祭のワールド・コンペティション部門に出品されることが決定した本作。8月29日(現地時間)に行われる公式上映に向けて、吉永と阿部が現地入りする予定で「女優としてはもちろん、プロデューサーとして作品をアピールしたい。フランス語のあいさつを練習しなければ」(吉永)、「僕もフランス語、勉強しないとマズイですかね(笑)。現地のみなさんの反応にも興味がありますし、いい結果になれば」(阿部)と意気込みを語った。

本作は、森沢明夫著の『虹の岬の喫茶店』をモチーフに、岬でカフェを営む悦子(吉永)と、そこに集う人々の温かくも切ないドラマが綴られる。吉永は「心のふれ合いと温かさを描いた作品になった」と自信のコメント。阿部も「役者としても、自分の人生においても宝物のような作品になった」と感慨しきりだった。

竹内は「女優なら一度はご一緒したい存在」と吉永との初共演に、今も興奮を覚えている様子。「とてもおおらかな気持ちで、伸び伸びさせてもらった現場。プロデューサーとしても俳優に寄り添っていただき、私たちに気をつかわせないように、ご本人が一番気を使っていらっしゃった」と吉永の人柄に感謝した。

また、吉永と3度目の共演が実現した鶴瓶は「今回はお互いに思いを寄せる役柄で、吉永さんも手を握ってきたり、僕の本名を呼んでくれたり『ほんまに、おれのこと好きちゃうか』と思うことも」とデレデレ。「日本人の遠慮気味な優しさが描かれた作品。あちらでも優しく受け止められるはず」とモントリオールでの吉報に期待を寄せていた。受賞結果は日本時間9月2日早朝に発表される。

『ふしぎな岬の物語』
10月11日(土)全国ロードショー