李忠成(浦和レッズ) (c)J.LEAGUE PHOTOS 李忠成(浦和レッズ) (c)J.LEAGUE PHOTOS

2か月ぶりに再開するJ1リーグ戦第15節は、どのチームにとっても重要な戦いである。上位に位置するクラブにとっても下位に沈むクラブにとっても、大事なリスタートとなる。好調をキープしたい首位の浦和レッズ、8位から逆襲を狙うアルビレックス新潟、7月19日(土)に激突する両軍の立場は違うが、重要度に相違はない。

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ホームで迎え撃つ浦和は、原口元気がドイツへ移籍し、前線の3人が新たな組み合わせになる。興梠慎三を頂点に李忠成、柏木陽介がシャドーで並ぶ。ペトロヴィッチ監督は中断期間中、この3人の連係強化を図ってきた。中断前は李が1トップ、興梠、原口が2シャドーに配置されたが、興梠と李が入れ替わった。青木拓矢がボランチに入ったことにより、柏木をよりゴールに近いポジションに置くことができたのだ。

新しい1トップ2シャドーは、7月12日の『天皇杯』2回戦・浦安SC戦でも息のあったコンビネーションを披露した。攻撃トリオのゴールは興梠の2ゴールだけだったが、相手に的を絞らせない攻撃で、両ウイングバック、両ボランチをゴールへ導いた。関東1部リーグで戦うアマチュア相手だが、鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸、ベガルタ仙台がアマチームに番狂わせを許す中、8得点を量産したのだから、一定の手応えを得ていることだろう。

新潟も『天皇杯』初戦で8ゴールをマークした。北信越フットボールリーグ1部に所属するサウルコス福井を8-1で一蹴した。2トップを組んだ鈴木武蔵がスピードとパワーを生かしてハットトリックを達成すれば、中断前は主に攻撃的MFでプレーしていた岡本英也も2得点。今季は開幕から川又堅碁を核に鈴木、岡本、田中達也がパートナーを組んできたが、J1リーグ戦再開後は鈴木&岡本のコンビが軸となるだろう。両FWともリーグ戦では各々1ゴールだけしか奪っていないが、ふたりの組み合わせは可能性を感じさせる。それだけポストプレーに定評がある岡本とスピーディに最終ラインの裏へ抜ける鈴木のコンビネーションは秀逸である。また、福井戦で途中出場し、2ゴールを陥れた田中の存在も心強い。田中がスーパーサブとして決定的な仕事をし、昨季23ゴールでブレイクした川又がトップフォームを取り戻せば、新潟の攻撃は破壊力を増す。

これまでの対戦成績では15勝4分1敗と浦和が圧倒している。浦和が相性の良さを見せ付けるのか、新潟が2006年以来となる勝ち点3、アウェイでは初の勝利を掴み取るのか。浦和レッズ×アルビレックス新潟は7月19日(土)・埼玉スタジアム2002でキックオフ。チケット発売中。