映画『るろうに剣心 京都大火編』『伝説の最期編』で競演した佐藤健(右)と藤原竜也(左) (C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会

和月伸宏氏の人気コミックを実写映画化した『るろうに剣心』の続編が、2か月連続公開される『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(大友啓史監督)の2部作で堂々完結する。主人公・緋村剣心役は前作から続投する佐藤健。そして、剣心最大の宿敵である志々雄真実を藤原竜也が演じる。

その他の写真

「大人の世界は本気を出すと迷惑がられることも。でも『るろ剣』は常に120%のパワーを出し切らないと乗り越えられない現場でしたし、これで完結ですから『本気出しちゃった』としか言いようがなくて」(佐藤)、「ここまでレベルが高い現場はそうそうないし、後戻りできない熱気に満ちていた。エンターテインメント作品として、究極を突き抜けている」(藤原)と初タッグに強い自信と手応えを示す。

映画は原作のクライマックスとして、ファンの人気が高いエピソード「京都編」を2部作の壮大なスケールで活写する。“人斬り抜刀斎”としての過去を捨てた剣心の前に、影の人斬りを継いだ後継者にして、日本転覆を目論む最強の刺客・志々雄が立ちはだかる。

大友組が目指す命題はもちろん“前作超え”だが、佐藤はさらにその先を見据えていた。「単に超えればいいという気持ちじゃ、まったく足りないのが『るろ剣』。実際、今となっては自分の欠点ばかりが気になって、前作は全然見られないんですよ……。その分、改善すべき点は明確になっていたし、アクションはもちろん、剣心の人間性にも光を当てたかった」(佐藤)。

一方、初めて『るろ剣』の世界に足を踏み入れた藤原は「セットの迫力に負けそうになった」と第一印象を述懐。それでも「俳優としては、自由に遊ばせてもらった感覚」だといい、「志々雄を絶対悪にはしたくなかった。剣心も含めて、深い傷を背負った悲しき者同士のぶつかり合いこそ、『るろ剣』最大の魅力だと実感しましたね。何より主演の健くんが、ここまで作品に自信をもって清々しく語る姿は、同じ俳優として嬉しいですよ」と頬をゆるめた。

取材・文・写真:内田亮

『るろうに剣心 京都大火編』
8月1日(金)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国ロードショー

『るろうに剣心 伝説の最期編』
9月13日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国ロードショー