初めての育児で、日本のママのほとんどが感じるのが「子育てってこんなに大変なの!?」ということではないでしょうか。

ワーママは子育てと仕事の両立に超人並みのスケジュール管理が求められるし、専業主婦は四六時中子どもに付きっきりで、修行僧のような忍耐力が求められます。

こんなに大変なのって、日本のママだけなんでしょうか?そういえば海外、特に欧米のママは、日本のママほど疲弊することなく子育てを楽しんでいるイメージがあります。これってイメージだけ?

そんな疑問に答えてくれたのが、『パリの朝食はいつもカフェオレとバゲット ―フランス人はなぜ仕事と子育ての両立が上手なのか?』という一冊です。

著者の国末則子さんは、夫の仕事の関係で計6年半、子育てしながらパリ市内で暮らしたそう。同書では、2人の子どもを現地の幼稚園や小学校に通わせ、ほかの親たちと知り合うなかで見えてきたフランスの子育て家庭のライフスタイルが詳しく綴られています。

読み進むにつれて浮かび上がってきたのは、「日本のママがやたら大変で、疲れている理由」……。つまり、フランスの親たちは、日本のママほど育児や子どもに手間や時間を割く必要がないようなのです。

同書の内容のなかでも、特に目からウロコだったポイントを紹介します。

1.朝食はお皿ナシでもOK!?

日本のママが基本的な和食の朝食をつくろうと思うと、最低限でも、ごはんを炊いて、お味噌汁を作って、1、2品のおかずを用意して……と、けっこう手間がかかりますよね。

一方のフランスでは、朝食はバゲットやクロワッサンなどのパンとカフェオレで簡単に済ませる人が多いといわれています。

同書の著者、国末さんが訪ねたあるフランス人家庭では、紙ナプキンを敷いた上にパンを置いて食べたため、お皿さえ使わなかったそう。

もちろん、ママは一切料理する必要ナシ。使う食器はカップやナイフ、スプーンくらいなので、当然、用意にも後片付けにも手間がかかりません。

2.平日の夜は簡単メニューが基本

日本の一般家庭では、平日の夜でも、ごはんにお味噌汁、主菜や副菜を合計2、3品用意するのが当たり前という雰囲気があります。

カレーだけ、パスタだけ、といった簡単メニューになってしまった日には「ああ、手抜きしてしまった…」と家族に申し訳ない気持ちになるママも多いのでは?

一方のフランスはというと、美食の国だからといって、みんなが毎日毎日、豪華で手のかかるフランス料理を食べているというわけではないようです。

特に夫婦共働きの子育て家庭では、幼稚園や学校の給食でコース仕立てのフランス料理が出る分、平日の夜の食卓は軽めのシンプルメニューが一般的なのだとか。パスタやピザ、スーパーで買ってきたお惣菜で済ませることも珍しくないよう。

著者の子どもが通っていた幼稚園では、入り口に掲示された給食メニュー表に、「今夜のおすすめメニュー」という項目があり、「キッシュとヨーグルトと果物」「スープとオムレツ」といった簡素なメニューが「おすすめ」されていたそうです。

その分、週末には、腕をふるってコース料理をつくり、お客を招いてゆっくりと食事を楽しむ人が多いようです。

手を抜けるときはしっかり手抜きして、手をかけるべき場面ではとことん手をかける。メリハリがあって、実に合理的ですよね。

3.お弁当もテキトー

日本では、子どもが幼稚園や学校で食べるお弁当づくりがママの大きな負担になっている場合があります。家族のお弁当をつくるために毎朝4時とか5時起きのママなんて、少数派でも何でもありません。

しかも、日本の標準的なお弁当って、けっこう手間がかかります。ごはんを炊くのはもちろん、複数のおかずを用意しなければなりません。もちろん冷凍食品を使うという手抜きワザもありますが、抜ける手にも限界が……。

フランスの学校や幼稚園でも、遠足のときにはお弁当を持って行くようですが、ほとんどの子どもがバゲットにハムか何かを挟んだだけ、という簡単サンドを持ってくるのだそう。パック入りのハムやチーズやパンを持って来て、自分で挟んで食べるパターンもあるそうです。

その程度のお弁当なら、早起きしなくても難なく作れそうですよね。

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