プロデューサーが語る『宇宙兄弟』の魅力

2014.8.12 17:5配信
アニメ『宇宙兄弟』を手がける永井幸治プロデューサー

人気アニメーションの劇場版『宇宙兄弟#0』が公開され、ヒットを記録している。2年に渡るテレビシリーズの後、なぜ『宇宙兄弟』は映画化されたのか? 本作はなぜここまでの人気を集めているのか? テレビシリーズに続いて企画とプロデューサーを務めた永井幸治氏に話を聞いた。

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「ずっと映画はやりたいとは思っていました」という永井氏は「テレビシリーズの1話で日々人が会見で『僕より先に月面を踏むはずだった人が、今この場にいないのは残念です』と言うんですけど、なぜ、そんなことを言ったのか? をテーマにしたいと思っていました」と振り返る。

そこで原作者の小山宙哉が自ら脚本を執筆することになった。「最初はここまで映画に関わってもらうとは予想していなかったんです。でも映画の完成度を考えると小山先生に参加していただくしかないな、と。ものすごく手間はかかりました。何度、合宿したかわからないぐらい(笑)。でも、ただ“宇宙兄弟”という名のついただけの映画を作ってもファンの方の期待を裏切ることになってしまう。僕はテレビシリーズの時からスタッフの人には『原作に描かれていることは落とさないでくれ。足すことはあっても、削らないで』と言い続けてきたんです。それぐらい小山さんの考えてきたことを大事にしていきたいんです。制作は本当に大変でしたけど、シリーズを2年間やってきたスタッフだからできたと思います」

本作は壮大なスケールと個性的なキャラクターが織り成すドラマが魅力だが、永井氏は「六太と日々人の最大の魅力は”人間力”だと思う」と語る。「六太と日々人はスーパーマンではないんですけど、人に何かを与えることができる。それこそが武器なんですね。今回の映画は“はじまり”の物語なので、1話を知っている人は物語がどこに向かうのか知っているわけです。でも、そのポイントに“どのように向かっていくのか?”がこのシリーズの面白さなんです」。さらに永井氏は本シリーズを「アニメだと思って作ってはいない」という。「僕はこのシリーズを朝の連続ドラマのようなものだと思っているんですね。誰が観ても楽しめる作品で、表現がたまたまアニメなんです。だからアニメーションのスタッフにも大変なことを強いることも多いんですけど、それでもスタッフがついてきてくれるのは、やはり原作の魅力があるからだと思います」。

ちなみに原作のコミックは現在も連載中だ。「原作に追いついてしまうのでテレビシリーズも止まっていますけど、また再開できるような環境を作っていきたいと思っています。この映画を観るとまたテレビシリーズの1話が観たくなると思うので、何度かシリーズを観返してもらいたいですね」

『宇宙兄弟#0』
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