(左から)青木崇高、佐藤健、武井咲、大友啓史監督

佐藤健主演『るろうに剣心 伝説の最期編』の世界最速上映が3日に新宿ピカデリーで開催され、佐藤、武井咲、青木崇高、大友啓史監督が舞台あいさつに登壇。会場に集まった600人の観客からスタンディングオベーションが起こった。

『…伝説の最期編』は、和月伸宏のベストセラーコミックを原作に、クライマックスとなるエピソード“京都編”を2部作で映像化する後編。“不殺(ころさず)”の剣を振るう剣心と、“弱肉強食”の剣を振るう志士雄真実の戦いが描かれる。今回のイベントでは、前編『京都大火編』と『伝説の最期編』が上映され、佐藤らキャストは、前編の上映後に登壇し、観客と一緒に後編を鑑賞した。

佐藤は「この中で一番感動しています。率直な感想は飲みに行ってひとりひとりと顔を見て話したい」と感無量の面持ち。武井は「なぜここまで戦うんだろうと思っていたのですが『伝説の最期編』まで見届けるとものすごく感情があって…気持ちいい映画でしたね。ここでみなさんと観れるのは特別なものでした」と目を潤ませながら思いを語った。

さらに佐藤は、剣心の師匠役を演じた福山雅治との共演について「師匠の前でしかみせない剣心がいることを気づかされた。『龍馬伝』でもご一緒させていただたんですが、なんでも受け止めてくれる大きさをもっている。どんなに速いボールを投げても受け止めてくれる。だからこそ全力でぶつかっていけた」と振り返った。

大友監督は「ぶっちゃけぎりぎりまで粘ってできあがったので…5日前くらいにできたんです(笑)」と明かし、「『京都大火編』でひろげちゃった大風呂敷をどう回収するんだとお思いかと思いますが、手練手管を使って回収しています。是非楽しんでください」とコメント。

佐藤は「あんな前編の終わらせ方をしてしまってここまで待っていただくのを申し訳ないと思っていました。楽しみにしていただいているのはありがたいのですが、ハードルが高くなりすぎているんじゃないかと思うので、リラックスして何も考えないで観てほしい」と話し、「原作ファンの方、『京都大火編』を観ていただければ分かるかと思いますが、最後がオリジナルで進んでいくんです。原作の魂を汲んで、リスペクトを忘れずに実写版『るろうに剣心』を作りあげたつもりです。楽しんでみてほしいし覚悟してみてほしいです」と熱く語った。

『るろうに剣心 伝説の最期編』
9月13日(土)全国ロードショー