撮影:サキヤマ リエ

子どもが産まれると、あまりの可愛さに毎日スマホでわが子の写真を撮るだけでなく、折にふれて記念写真を撮りたくなりますよね。最近では、生後3週間以内の新生児を撮影する“ニューボーンフォト”を撮る人も増えています。

今ではそういった記念写真を撮る写真館も増えていますが、写真館で撮るとやはりそれ相応のお金がかかります。ニューボーンフォトの場合、そこまで小さい赤ちゃんだと、写真館に連れていくのも大変。そんなとき、自分でいい感じの写真が撮れるなら、いっそ自力で撮ってみるのも選択肢のひとつ。

ニューボーンフォト撮影をメインに活動しているカメラマンのサキヤマ リエさんに、ニューボーンフォトを自力で撮るためのコツを教えていただきました。

ニューボーンフォトを撮るのに最適な時期は

ニューボーンフォトというのは、基本的に生後3週間以内の新生児期、まだ赤ちゃんがふにゃふにゃで手足も細くてちょっとシワシワな時期に撮るもののことを言います。特に最適な時期はあるのでしょうか?

サキヤマさん「ママの体調が良く、気持ちの余裕があれば、早ければ早いほど良いと思います。私のお客様には生後10日以内、可能なら7日以内が一番おすすめとお伝えしています。

新生児のママさんが、毎日赤ちゃんの顔が変わるなんて言っているのをよく聞くと思います。この時期の赤ちゃんはものすごいスピードで成長するので、生まれたてほやほやの雰囲気が残っている、できるだけ早いうちにお写真を残すのがおすすめです。

ただ、慣れない新生児のお世話と産後の体調不良から、少しナーバスになっているママさんも多いと思うので、ママさんの体調がよく、気持ちの余裕があるときがいいと思います」

早ければ早いほど生まれたてに近い状態で撮れますが、自力で撮るなら何よりも自分自身の体調優先!

自力で撮るにしてもパパが撮るにしても、赤ちゃんはもちろんママの体調が良いときを狙うのが一番ですね。

撮影はいつ、どんな場所で?

1日のうちに、ニューボーンフォトを撮るのにいい時間帯はあるのでしょうか。

サキヤマさん「午前中など、外の光が入りやすい時間帯に、窓際など明るいところで撮るのがベストです。直射日光が当たる場合は、レースのカーテンを閉めると丁度いいと思います。白いシーツや薄い色のブランケットの上だと雰囲気よく撮れます」

普段はベビーベッドや布団の上に赤ちゃんを寝かせていると思いますが、窓際に移動させられるなら移動して、ちょうどよい自然光のもとで撮れるとよさそうです。

赤ちゃんのコンディションで気を付けることは

新生児期はまだまだほとんどが寝ている状態。どんなときに撮影するのがベスト?

サキヤマさん「寝ているときにうつぶせなどのあまり無理な姿勢を作るのは、窒息などの危険もあるので、できるだけナチュラルなポージングで撮ったほうがよいと思います。

新生児微笑というこの時期特有のにっこり顏は、ぐっすり寝ているときよりちょっとウトウトしているくらいのほうが出やすいです。

また、足だけの写真や少しポージングを作った写真も、ぐっすり寝ているときがやりやすいです」

海外のニューボーンフォトでは、わりと「こんな体勢できるの!?」というようなポージングも見かけますが、まだ新生児のうちに不自然なポーズを作るのは危険です。ナチュラルを心がけましょう。

“ニューボーンフォトっぽさ”が出て、簡単にできるポージングは、授乳クッションを使うと簡単にできるそうです。

サキヤマさん「授乳クッションの上から白い布を引いて、真ん中のへこんだところに赤ちゃんを載せると、丸まったような姿勢を撮りやすいです。

手足を縮めて身体を丸めた感じは、お腹の中に丸まって入っていた頃を思わせるニューボーンらしい雰囲気になりますよ」