『インサイド・ヘッド』(C)2014 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

数々の名作を世におくりだしてきたディズニー/ピクサーの待望の最新作『インサイド・ヘッド』が来年の7月18日(土)から日本公開になることが決定した。本作は人間の頭の中の“感情”が主人公の作品だ。

子どもたちと暮すトイ(オモチャ)、人間の悲鳴を集めるモンスター、誰もいない地球で清掃を続けるロボットなど、ディズニー/ピクサーは、多くの映画制作者が描いてこなかったキャラクターを主人公にすえて傑作を生み出してきたが、本作では何と、“人間の感情”が主人公になる。物語の舞台は11歳の少女ライリーの頭の中で、そこではジョイ(喜び)、アンガー(怒り)、ディスガスト(嫌悪)、フィアー(恐れ)、サッドネス(悲しみ)が暮していて、彼女の感情を決めている。ところが、ライリーが父の仕事の都合で田舎町から都会のサンフランシスコに引っ越した際に、彼女の頭の中の“感情”たちがライリーの幸せを守ろうとぶつかりあってしまい、大事件が発生する。

監督を手がけるのは『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』のピート・ドクター。彼は、12歳になる娘の成長を見守る過程で本作のアイデアを思いついたそうで、「誰しもが経験したストーリーだから興味を持ってもらえると思うよ」と作品に自信を見せる。

思い返せば、ピクサー作品の主人公は、持ち主と一緒にいたいけれどトイである自分は別れを告げなければいけないと悩んだり、怖がらせなければならない人間の子どもに愛情が芽生えてしまったりと、“複数の感情”の間で揺れ動く姿が観客の共感を集めてきた。つねに“キャラクターの魅力”と“感動できる物語”を追求してきたピクサーは、本作でも新しい設定を用いて、これまでと同様に観客を魅了する作品を生み出すのではないだろうか。

『インサイド・ヘッド』
2015年7月18日(土) 全国ロードショー