新宿ピカデリーのチケットカウンターに立つ向井理と片桐はいり

俳優の向井理が14日に東京・新宿ピカデリーで行われた主演作『小野寺の弟・小野寺の姉』の先行上映会に出席。共演する片桐はいりとともに同劇場の制服に身を包み、場内アナウンスとチケットカウンターで前売り券販売を行った。劇場スタッフに“転身”しての大活躍に、来場したファンは大喜びだった。

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本作は、器用ながら互いを思いやる姉弟にそれぞれ訪れた幸せの行方を描いたハートウォーミングコメディ。2013年に上演された同名舞台を、舞台版と同じく向井と片桐主演で映画化。脚本・演出を手がけた西田征史(『TIGER&BUNNY』『映画 怪物くん』)がメガホンを執り、映画監督デビューを飾った。

姉を演じる片桐は、学生時代に映画館で働いていた経験をもち、「今でも近所の劇場で“もぎり”の手伝いをしている」。それだけにチケットをもぎる手際も鮮やかで、“弟”向井は「職人技ですね。さすがに違和感ない」と尊敬のまなざしを注いだ。

舞台に続いての再共演に「最強の弟ですよ。私がめちゃめちゃなことをしても拾ってくれる度量の広さがある」(片桐)、「いつも自然体で歩いている後ろ姿を見ると、こっちまでニヤニヤしちゃう。何をやってもおもしろいから、一緒にいるだけで楽しいですね」(向井)とすっかり姉弟役が馴染んだ様子。

片桐が「(役柄は弱々しいが)本当はすごい筋肉!」と向井の肉体美を明かすと、当の向井は「別のドラマで鍛えていたので、ゆるい服を着ないと筋肉が浮いちゃって…」と照れ笑い。すかさず片桐が「うわあ、筋肉自慢!」とツッコミを入れ、夫婦漫才ならぬ姉弟漫才とも言うべき軽快なやりとりで、会場を和ませていた。

『小野寺の弟・小野寺の姉』
10月25日(土)新宿ピカデリーほか全国公開

取材・文:内田 涼