5連敗の嫌な流れをベテラン左腕・内海哲也が断った。翌日には来日初登板のヤングマンが8回3安打0封の好投で連勝。これで巨人は34勝38敗1分の4位。2位・阪神から6位・中日まで3.5ゲーム差にひしめく状況を考えれば、順位に神経質になる必要はない。とにかく五分の星に戻すことが最優先事項である。

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セ・パ交流戦終了後は8勝5敗・防御率2.38の菅野智之と6勝5敗・防御率2.94の山口俊の2枚看板が中5日でフル稼働している。上原浩治、澤村拓一、マシソンと勝利の方程式も再編した。

打者に目を向ければ、リードオフマン・坂本勇人のバットは相変わらず快音を響かせ、中軸を担うマギー、長野久義、亀井善行も調子を上げてきた。あとはここ5試合無安打とバットが湿りがちな岡本和真の復調が待たれる。プロ4年目の22歳は打率.306・14本塁打・45打点と覚醒し、前半戦のMVP級の働きを見せてきた。前半戦終盤での停滞も第99代読売ジャイアンツ四番の血となり肉となる。成功も失敗もすべてが岡本の糧となっているのだ。

前半戦は残り9試合。3勝7敗1分のDeNA戦と2勝8敗の広島戦、苦手とする2チームを本拠地・東京ドームで迎え撃つ。

勝率5割突破するとともに、首位・広島への追撃態勢へ。巨人が前半戦9戦を乗り越え、逆襲の後半戦へ突入する。

巨人×DeNAは7月3日(火)~5日(木)・東京ドームにて開催。初戦の3日(火)はジャイアンツカラーのオレンジ色と黒のタオルを使って人文字アートをスタンドに描き出す人気の企画『アランチョ・ネロ』実施日。来場者全員にオリジナルタオルがプレゼントされる。前半戦終盤のローテーション通りならば4日(水)は菅野、5日(木)は山口が先発となる。チケット発売中。