ハイスピード推理アクションゲーム『ダンガンロンパ』シリーズから派生した アニメ『ダンガンロンパ3』。このアニメを原作とした舞台『ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018 ~The End of 希望ヶ峰学園~』が、この夏に上演される。その主役、苗木誠役を演じる西銘駿に話を聞いた。

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本作は、2014年から続く舞台版『ダンガンロンパ』シリーズの3作目で、毎回人気を博してきた注目作。これまで2作はゲームを原作にした“超高校級”の才能を持つ高校生同士による“コロシアイ”の真相を“学級裁判”で突き止めていく推理ものであったが、今回はアニメ『ダンガンロンパ3』の初舞台化となり、今までとは違う“最後のコロシアイ”が描かれる。

『ダンガンロンパ』シリーズの大ファンで、ゲームはもちろんアニメも観ていたという西銘は「苗木誠になれるなんて本当に嬉しいです!」と出演を喜ぶ。原作について「超高校級の才能を持った高校生たちが裏切り合いながら生き残りを掛けて渡り合っていくというストーリーにまず引き込まれました。学級裁判で主人公がどんどん論破していく姿は気持ちがいいし、次は何が起きるんだろうという緊張感も面白いです」と語る。その中で今作は「これまでの2作と違う世界観になります。学級裁判はなくなり、描かれるのは人間同士の裏切り合い、騙し合い、探り合い。追い込まれる人間の姿はリアルなものになると思うので、そこを観てほしいですね。だけどただ暗いだけではなく、ラストはスカッとしますよ!」

登場人物の多くは“元・超高校級の○○”という特別な才能を持った高校生が集まる「私立希望ヶ峰学園」の卒業生。 西銘演じる主人公・苗木誠は「超高校級の希望」を持つ。「苗木くんは僕に近い普通の男の子なので、その感じを出していけたらいいなと思っています。登場人物が全員個性的な中でひとりだけ普通の存在ですが、そんな彼がつくりだす希望だからこそ、観ている人たちにも希望を与えられると思う」。演じるうえでは「誰かが傷つくくらいなら自分が、という性格は共感できる部分」と言い、「みんなが裏切り合っている中でもひとり“みんな仲間だ”という思いがあるし、自分よりみんなのことを考える人で、そういうところから希望が繋がっていくんだなと感じました。ただそんな苗木くんでもときには絶望に陥ったり不安になるときがあるので、そこは丁寧に演じたいですね」

西銘が「僕も“希望”を持ちながらこの作品をつくっていきたい」と語る本作は、7月20日(金)から23日(日)まで東京・サンシャイン劇場、27日(金)から29日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、8月3日(金)から13日(月)まで東京・ヒューリックホール東京にて上演。チケットは発売中。

取材・文:中川實穗