いよいよ『日本シリーズ』が10月25日(土)に開幕する。そして頂上決戦開戦の2日前、チケットが一般発売される。鷹ファンも虎党も、完売必死のチケット争奪戦に心して臨んでほしい。

SMBC日本シリーズ2014〈阪神タイガース-福岡ソフトバンクホークス〉チケット情報

『日本シリーズ』への道のりは対照的だった。

ソフトバンクはレギュラーシーズン最終戦の144試合目で3年ぶりの優勝を決め、『クライマックスシリーズ(CS)』ファイナルステージ最終戦の6戦目で3年ぶり15度目の『日本シリーズ』進出を果たした。

『CS』ファイナルステージ前日に今季限りの勇退を発表した秋山幸二監督は、お立ち台での監督インタビューで「本当にきついシーズンだと思います」と本音を覗かせた。無理もない。9月は17日以降、1勝9敗と大失速……。最終戦でライバル・オリックスに勝利し、優勝を手繰り寄せたものの、2位にゲーム差0の大接戦を演じた。『CS』では、オリックスをスイープした3位・日本ハムを相手に、アドバンテージの1勝差で振り切ったのだ。

ぎりぎりの戦いの中、初戦でサヨナラ打、第4戦で決勝打を放ち、『CS』MVPを獲得した吉村裕基、初戦で7回2失点、第6戦で7回0封とエース級の働きを見せた大隣憲司、それぞれスランプと難病を克服し、夏場から戦線復帰したふたりが活躍を見せた。

一方の阪神は、『CS』で史上最大の下克上を果たした。レギュラーシーズンでは巨人に7ゲーム差をつけられ、3位・広島には0.5ゲーム差の僅差だったが、ポストシーズンでは一変した。メッセンジャー、能見篤史の両エースが2試合を防御率1点台で抑え、若き藤浪晋太郎も大事なファイナルステージ初戦で堂々のピッチングを披露した。守護神オ・スンファンは6連投とフル稼働し、MVPに選出された。打線も一番・西岡剛、三番・鳥谷敬、四番・ゴメス、六番・福留孝介の打棒が光った。打線が沈黙すれば投手陣が快投を見せ、投手陣が粘れば打線が勝負どころを逃さず畳み掛けた。2試合で1得点ながらファーストステージを21回無失点、ファイナルステージでは巨人を4タテと無敗で『CS』を駆け抜けたのだった。

阪神×ソフトバンクの『日本シリーズ』は1964年の南海時代、2003年のダイエー時代に続き、3度目。過去2回はいずれも阪神が涙を呑んでいる。今季の『セ・パ交流戦』は2勝2敗の五分。果たして、阪神の29年ぶり2度目の『日本シリーズ』制覇か、ソフトバンクの3年ぶり6度目の日本一か。

10月25日(土)・26日(日)・11月1日(土)・2日(日)に阪神甲子園球場、10月28日(火)~30日(木)に福岡 ヤフオク!ドームで開催される『日本シリーズ』のチケットは10月23日(木)午前10時より一般発売。チケット争奪戦のプレーボールに乗り遅れるな!