プレゼンテーションを行ったジョン・ラセター

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるジョン・ラセターが24日に東京・六本木で、これからのディズニーとピクサーの新作映画に関するプレゼンテーションを行い、今冬公開になる『ベイマックス』をはじめ、製作中の作品を紹介した。

その他の写真

現在、ディズニー・アニメーションとピクサーの両スタジオを率いるラセターは、『アナと雪の女王』が日本でも大ヒットしたことに感謝を述べ「かつては閉鎖寸前だったディズニー・アニメーション・スタジオは完全復活した」と宣言。本作の世界を描いた短編『FROZEN FEVER(原題)』が現在、製作中であると語った。

今冬公開の『ベイマックス』は昨日、日本でプレミア上映が行われたばかりだが、彼らは早くも新作『ズートピア(原題)』の製作を進めていることを発表。『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワードが監督を務める本作は、人間が存在せず哺乳類だけが暮す世界を舞台にした作品で、製作途中の映像やイメージボードが多数紹介された。また『リトルマーメイド』や『アラジン』を手がけたジョン・マスカーとロン・クレメンツの監督コンビが手がけてる新作『モアナ(原題)』も紹介。主人公の少女モアナと伝説の戦士マウイが壮大な冒険に出る物語で、プレゼンテーションではイメージボードや、音楽と静止画で構成されたストーリーリールの一部が公開された。

「2015年は『トイ・ストーリー』の公開から20周年になります」とラセターが笑顔で語った後に紹介されたのは、新作テレビシリーズ『Toy Story That Time Forgot(原題)』で、映像の一部を上映(アメリカでは今年12月に放映))。来夏公開が決定している『インサイド・ヘッド』は、ラセターから設定やキャラクターについて紹介があった後に冒頭7分間の映像がノーカットで上映された。またピクサーは“もし恐竜を絶滅させた隕石が地球の衝突しなかったら?”という発想から創作した『グッド・ダイナソー(原題)』や、名作『ファインディング・ニモ』の続編『ファインディング・ドリー(原題)』の製作も進めており、映像やスケッチが初公開された。さらにピクサーでは『Mr.インクレディブル2』や『カーズ3』の製作も決定している。

両スタジオの新作はいずれも大規模でありながら、チャレンジ精神あふれる企画ばかりで、ラセターは終始、笑みと自信に満ちた表情でプレゼンテーションを展開した。

『ベイマックス』
12月20日(土) 全国ロードショー