「個性を大切にして育てたい」そんな言葉をよく耳にします。でも、子育てをすると、つい周りの子と比べたり、人並みや普通を求めたり…やっていることが正反対になってしまうことってありませんか?

「テキトー母さん」流子育てのコツ』の著者の立石美津子が詳しくお話しします。

「個性を尊重する子育てを」「個性を尊重する教育を」と昔から言われています。でも、そもそも私達は、自分が親になる前から学校では成績を付けられ、人と比べてどうなのか意識する育て方をされています。

人は自分の経験したことを再現します。そうなると、親になったとき、我が子に人並みや普通を求めてしまうのかもしれませんね。

男の子らしく、女の子らしく

例えば、男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく…もしかして、これも男の子、女の子という“人並みの枠組み”を押し付けた子育てなのかもしれません。

“女の子の育て方”の本よりも、“男の子の育て方”の本の方が数多く売られています。ママは女性なので“男の子の生態”がよくわからないので、手を伸ばす率が高くなるからですね。

そこに「男の子は宇宙人だと思えばいい」とか、「男の子は元気いっぱい活動的で野原を駆け回るもの」と“男の子の育て方系”の本に書いてあったりすると、これに当てはまらない“おとなしいタイプの男の子”“公園で鬼ごっこをせず、じっと地面の石ころを並べていたり、蟻を見ているだけの男の子”の親は悩んだりします。

また、引っ込み思案で、公園に連れて行ってもなかなか皆の輪に入れずにママにしがみ付いている息子を「男の子なのに甘えてばかりて男の子らしくない!」とか、すぐに泣いてママを求める息子を「男の子のくせに弱虫で困る」と思ってしまいます。

でも、引っ込み思案なのは、裏返せば“慎重で観察力がある”ということです。泣き虫なのは“自分が辛いときにSOSを出せる”という良い面なのです。

ないものねだり

©あべゆみこ

子育てをしていると、目先の子どもの現象に振り回されてしまいます。だから、つい周りの子と比べて「出来た、出来ない」と比べては、舞い上がったりひどく落ち込んだりします。

でも、ダメに見える部分も長い人生で見ると強みなのです。

学校教育は一斉指導なので、どうしても“右にならえ”で皆と同じ行動を求められます。「窓の外に気になる景色を見つけると、席を立って見に行ってしまう」などの勝手な行動は“困った行動”とみなされます。

けれども、“椅子にじっと座っていることが出来ず落ち着かない”ことも、見方を変えれば“色んなことに興味を持ち好奇心旺盛で行動力がある”と捉えることもできます。

もちろん、集団の場で規律を守ることは大切ですが、大人になると“周りと同じようにする”、“思ったことを行動に起こさない”などの姿勢はマイナス要素になることも大いにあるのです。

リフレーミング

 “ベンチャー企業の社長は幼い頃、落ち着きがない子どもだった”とか、“料理人は舌が敏感で味がわかるので、偏食だった”ということもよく耳にします。

子どもの短所と思われる部分を強みと捉えてみましょう。これを心理学の専門用語で“枠組みを変えること”から“リフレーミング”と言います。

(1)騒がしい

  • [強み]元気がある
  • [強み]明るい

(2)落ち着きがない/集中力がない

  • [強み]好奇心旺盛
  • [強み]興味津々
  • [強み]エネルギッシュ
  • [強み]行動力がある
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