(左から)チアン・ショウチョン監督、永作博美 (C)2015「さいはてにて」製作委員会

永作博美、佐々木希主演の『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』が中華圏のアカデミー賞と称される第51回台北金馬影展“アジアの窓”部門に正式招待され、11月9日に永作と姜秀瓊(チアン ショウチョン)監督が会見と舞台あいさつに登壇した。

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映画は、日本の“さいはて”と呼ばれる奥能登を舞台に、ひとりで気丈に生きてきた女性(永作)と、シングルマザーの女性(佐々木)が出会い、一杯の珈琲が繋ぐ縁で友情を育み、本当の自分を見つめなおす姿を描いたヒューマンドラマ。

台湾語で「ありがとう」とあいさつした永作は、会見で台湾訪問はRibbon時代以来だと明し、「謝謝! 21年ぶりに台湾に来れました!」と笑顔を見せた。チアン監督との撮影について「監督は慣れない日本という土地での演出、日本人の演技レベルを察するのは非常に困難だったと思います。ただ監督のやり方は非常に魅力的に見えましたので、演出の指し示す方向を探ろうと一生懸命に聞いて演じようと思いました」と語った。チアン監督は、この作品のきっかけが5年前の台北金馬影展であることを語り、「永作さんと仕事ができてうれしかった」と振り返った。

さらに永作は舞台あいさつでは、流暢な中国語でタイトルと自己紹介をし、「珈琲は飲むばかりだったので、焙煎の仕方から勉強しました! 役には愛情の深さ、優しさも感じてます。21年ぶりの台湾は全然違う街になってたと感じています」とコメント。Q&Aで、永作の熱烈なファンだという男性から、歓迎の言葉と芝居をどう捉えているか?と質問されると「ファンでいてくれて謝謝。芝居は人生勉強の場、修行の場と思っています。人間、日々何が起こるかわからない。役をやる度に日々楽しもうと思います」と回答した。

『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』
2月28日(土)全国公開