『インターステラー』 (C) 2014 Warner Bros. Entertainment. Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

クリストファー・ノーラン監督の最新作『インターステラー』がついに先週末、日本での公開を開始した。本作は最新の宇宙物理学の研究成果や仮説を設定に組み込んで、壮大なSFドラマが描かれるが、平行して父である主人公と子供たちのドラマも描かれる。公開前に行われたモニター試写会に参加した観客の多くのは“家族の絆と親子愛”が心に響いたようだ。

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本作は、地球がその寿命を終えようとしている未来を舞台に、愛する家族を守るために、宇宙へと旅立つ者たちのドラマを描いた超大作で、マシュー・マコノヒー、ジェシカ・チャステイン、アン・ハサウェイ、ケイシー・アフレック、そしてマイケル・ケインらが出演している。

地球を飛び出し、人類未踏の地へと旅立つ者たちを主人公にした作品だけあり、本作の映像は圧倒的だ。ノーラン監督は、CGを合成するためのグリーンバックを使わないで撮影に挑み、可能な限りロケ撮影を行って“実物”の迫力をフィルムに収めた。そこにデジタルの力が加わった映像は大スクリーンに映えるものばかりで、モニター試写の参加者は宇宙に存在するワームホール、見渡す限りが水で埋め尽くされた惑星の描写を高く評価した。

また、宇宙に旅立つ主人公クーパーと、地球で父を待つ娘のドラマに感動した観客が多く、上映後のアンケートでは「主人公と娘のシーンでは何度も泣かされた」「圧倒的な映像と感動ドラマがバランスよく描かれていて関心した」「父の気持ちも、娘の気持ちもよくわかる。長丁場だったがキャラクターに感情移入できた」「クーパーが娘と別れて旅立つ前半のシーンですでに泣いてしまった」などの声があげられた。

ちなみに、宇宙に旅立つクルーはクーパーだけでなく、複数名登場するが、みなそれぞれに事情があり、葛藤があり、地球に残してきた者がいる。劇中では地球から遠く離れ、まったく逃げ場のない宇宙船の中でクルーたちのドラマがじっくりと描かれる場面もあり、「スペクタクルもすごいが、ノーラン監督がしっかりと人間ドラマを描いていたので驚いた」などの感想も聞かれた。

本作は映画館で観たくなる壮大な映像と、感動できるドラマが最大の見どころで、今後、口コミなどでさらに動員を増やすことが期待されている。

『インターステラー』
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