『女神は二度微笑む』

インドのアカデミー賞と言われるインド・フィルムフェア賞を総なめにした映画『女神は二度微笑む』の予告編映像が解禁された。上質な本格派サスペンス映画として、監督賞や主演女優賞など5部門を独占した本作は、すでに『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』を手がけたニールス・アルデン・オプレヴ監督によってハリウッド・リメイクされることが決定している注目作だ。

予告編映像

物語は、巨大都市コルカタ(旧名:カルカッタ)を舞台に、失踪した夫を探すため、イギリスからやってきた妊婦ヴィディヤの捜索劇を、二転三転する予測不可能な展開で描くサスペンス・エンターテインメント。

美しいヒロイン、ヴィディヤを演じるのは、インド映画界“ボリウッド”で演技派として活躍するヴィディヤー・バーラン。2013年のカンヌ映画祭ではコンペティション部門の審査員を務めた才女で、本作では、命を脅かされる危機に遭っても絶対に屈しない知的で意志の強い主人公を熱演している。

タイトルの“女神”とは、“ドゥルガー・プージャー”の祭りで祝われるヒンドゥー教の戦いの女神ドゥルガーのことを指しており、優雅な容姿と、激烈な気性を兼ね備えた女神と伝えられるドゥルガーの極端な二面性が本作のミステリーのベースになっているという。

予告編映像はヴィディヤが、2年前に毒ガスによる地下鉄無差別テロ事件で多くの犠牲者が出たコルカタの国際空港に降り立つところからはじまる。彼女は、1か月前に突然、姿を消した夫アルナブを探すため、宿泊先や勤務先を訪ねて周るが、夫を知る者は誰ひとり見つからない。そんな中、夫とよく似た風貌のミラン・ダムジという男の存在が浮上する。危険人物として情報機関にマークされているこの男はアルナブなのか? 夫を探し周るヴィディヤは、知らず知らず情報機関や謎の殺し屋も絡む国家的な大事件へと巻き込まれていく。

『女神は二度微笑む』
2月21日(土)渋谷ユーロスペースほか全国順次ロードショー