工藤浩平(ジェフユナイテッド千葉) (C)JEFUNITED 工藤浩平(ジェフユナイテッド千葉) (C)JEFUNITED

10年ぶりとなるJ1復帰をターゲットにするジェフユナイテッド千葉と、J2優勝での4年ぶりJ1復帰を狙う松本山雅FC。『明治安田生命J2リーグ』第27節で対戦する両クラブの明暗はハッキリ分かれている。

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14勝8分4敗・勝点50でガッチリ首位をキープしている松本に対し、千葉は10勝4分12敗・勝点34の14位に甘んじている。松本は3連勝の後、引き分けをひとつ挟んで3連勝と絶好調。千葉は3連敗の後、ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟という昨季までJ1で戦っていた両クラブに連勝し、復調の兆しを見せつつある。

両チームのカラーは明確に数字に表れている。松本が23失点とリーグ2位の強固な守備を誇れば、千葉はリーグ最多タイとなる44得点を叩き出している。リーグワーストタイの49失点が示す通り、千葉は問答無用の攻撃力で相手を凌駕することもあれば、複数得点を奪いながらさらなる失点を喫し、勝点を逃す脆さも併せ持つ。千葉が上位へ行き切れない要因となっている。

前回の松本×千葉がまさにそんなゲームだった。6月23日、敵地・アルウィンに乗り込んだ千葉は立ち上がりから試合を支配し、あっさりと2点を先行。だが、松本に前半のうちに1点を返されると、後半には千葉のハイラインの裏を突かれ同点。さらに千葉の十八番ハイプレスを逆に最終ラインに仕掛けられ、逆転を許す。終わってみれば、4-2でホームの松本が逆転勝利を奪ったのだった。

松本はこの時はまだ5位。この逆転劇から1回目の3連勝がスタートし、首位奪取の足がかりとなったと言える。

また、この時、松本の背番号10を着て途中出場した工藤浩平は1週間後、千葉に完全移籍する。千葉県出身の33歳。2003年に市原(現千葉)でJリーグデビューを果たした工藤が8年ぶりに古巣に帰って来たのだ。緑の10番から黄色の22番に着替えた工藤は第24節・カマタマーレ讃岐戦に途中出場すると、第25節・甲府戦では早速先発出場。前節・新潟戦もスタメン出場し、ボールを受けて、出して、走るという持ち味を発揮した。

思えば、第20節・松本×千葉で、千葉の2ゴールに絡んだのは船山貴之だ。そう、松本でストライカーとしての才能を開花させたFWである。ここにも千葉と松本の浅からぬ因縁はある。

『明治安田J2』第27節・千葉×松本は8月4日(土)・フクダ電子アリーナにてキックオフ。当日は7月25日・甲府戦、9月1日(土)・東京ヴェルディ戦と同じく特別デザインのホームタウン広域化15年記念サマーナイトユニフォームを着用して戦う。千葉が首位・松本を叩き、反撃の狼煙を上げるか、松本が返り討ちにするのか。チケット発売中。