PCパーツの好調な売れ行きが続いている。なかでもHDDベアドライブ(以下、HDDベア)市場は、18年2月以降、数量伸び率が連続して2ケタ増で推移。大容量化も進み、現在は4TB以上が約半数を占めることが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計するBCNランキングから明らかになった。

HDDベア市場のここ一年間の販売数量伸び率(前年同月比)をみると、17年7月から18年1月までは前年を下回る月もあったが、18年2月以降は安定して2ケタ増を維持している(図1)。この要因を探ってみたところ、1GBあたりの単価(GB単価)と関連があることが分かった。GB単価が3円台のときは、数量伸び率は変動が大きく、不安定な動きを示していた。しかし、単価が3円を切り始めると伸び率は2ケタ増と好転し、その後も好調な売れ行きを維持している。また、GB単価は一年を通して右肩下がりが続いており、現在のトレンドから、今後さらに下落する可能性もある。

では、このGB単価の下落がほかにどのような影響を与えているか、調べてみたところ、大容量化が進んでいることも分かった(図2)。まず、注目したいのは「4-5TB未満」だ。一年前の17年7月時点の構成比は10.9%に過ぎなかったが、GB単価の下落に伴い構成比は増加。17年11月は29.0%と「3TB」の構成比を上回り、世代交代を果たした。その後、さらに大容量である「5TB以上」の構成比が増え始め、18年3月には11.6%と初めて2ケタに達した。18年7月は20.7%と2割を超えており、「5TB以上」の躍進に拍車がかかりつつある。

しかし今後、HDDの部品が品薄になることが予測され、値上がりする可能性があるとの報道もあることから、市場への影響は避けられないだろう。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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