『TIME/タイム』

ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』が17日(金)から日本公開になるが、“時間”が通貨として流通する世界の“スラム・ゾーン”で生きる主人公ウィルの姿が捉えた新画像がこのほど公開された。

その他の写真

『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。映画は、“時間”が通貨として流通し、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会で、主人公ウィル(ティンバーレイク)が世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。

昔から“時は金なり”といわれているが、本作はまさに時間が通貨になってしまった世界が舞台。人間は腕に各人の余命を示すボディクロックが埋め込まれ、例えばコーヒーを1杯買うと人生の残り時間が4分失われ、残時間が“ゼロ”になると死んでしまう。さらにこの世界では何故か街が“富裕ゾーン”と“スラム・ゾーン”に分かれており、いくつもの関門を突破しなければ超えることのできないふたつの世界では「これが本当に同じ世界なのか?」と思えるほど格差が存在している。ちなみに“スラム・ゾーン”で生きる人々は働かずに今日を生き延びるだけの貯え(余命)がなく、日々、過酷な労働に従事しては何とか明日を生きる時間を手にし、さらに足りない場合には何と“タイム・ローン”なる店で“借時”して暮らしている。

主演のティンバーレイクは本作の設定について「社会はふたつに分割されていて、ミドル・クラスは存在しない。これは時代の風潮でもあるし、現実世界で自分たちが向かっているものとそれほど違わないと思う」と語り、セイフライドは本作の脚本を一読し「現代社会の投影のように思えた」と振り返る。

映画は、1秒を争うように生きなければ死が待つ“スラム・ゾーン”住民の主人公と、何もしなくとも永遠に生きられる“富裕ゾーン”の女性シルビアが偶然に出会い、行動を共にする。なぜ、この世界にはここまでの格差が存在するのか? そして“時間”に囚われて生きざるをえないふたりは、この世界の中でどう生きるのか? 本作は、アクション、サスペンス、ロマンスをふんだんに盛り込みながら、現代社会の問題も考察する“深い”一作に仕上がっているようだ。

『TIME/タイム』
2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー