『みんなの学校』 (C)関西テレビ放送

「ぴあ」調査による2015年2月20日、21日のぴあ映画初日満足度ランキングは、第68回文化庁芸術祭賞(テレビ・ドキュメンタリー部門)で大賞を受賞した『みんなの学校』がトップに輝いた。2位にインドのアカデミー賞に当たるインド・フィルムフェア賞で5部門に輝いたサスペンス映画『女神は二度微笑む』が、3位にクリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』が入った。

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1位の『みんなの学校』は“全ての子どもに居場所がある学校”を目指す大阪市住吉区にある公立小学校・大空小学校の取り組みに密着したドキュメンタリー。出口調査では「学校がオープンなスタイルで、学校に来られない子がいないというのは興味深く、ひとりひとりが支え合って学校生活を送っている姿が印象的だった」(26歳・男)、「学力重視に偏りがちな現代で、みんな違って当たり前だと、当たり前に言えることが大事だと感じた」(35歳・男)、「発達障害のある子どもがどのように受け入れられていくか、それぞれの子どもたちの心の動きが捉えられていて興味深かった」(31歳・女)、「障がい児と健常児が同じ教室で一緒に教育を受けるという理念はとても素晴らしいことだが、同時に難しい問題も多々ある。これからを担う若い方に観てほしい作品」(64歳・男)などの感想が寄せられた。

2位の『女神は二度微笑む』は、失踪した夫を探すためにイギリスからやってきた女性の捜索劇を、二転三転する予測不可能な展開で描くサスペンス。観客からは「インド映画なんてB級ばかりだと思っている人たちに観てほしい秀作!」「うまくまとめられたサスペンス映画。敷かれた伏線が回収され、予想もしなかったどんでん返しがおこってビックリした」「歌って踊るシーンがないインド映画は新鮮で、見応えがあった」「何気ない風景を美しく映しており、そうした日常の中にとんでもないミステリーや事件が潜んでいるという点が楽しかった」などの声があがった。

(本ランキングは、2月20日(金)、21日(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)