宅間孝行が主宰するタクフェス第6弾『あいあい傘』が10月5日、埼玉・志木市民会館パルシティにて開幕。スペシャルカーテンコールも行われ、キャストが本作にかける意気込みを語った。

タクフェス第6弾『あいあい傘』チケット情報

2007年に東京セレソンデラックスで上演されて以来、11年ぶりに待望の再演を果たした本作。とある田舎町を舞台に、25年前に失踪した父とその父を探す娘の交差する思いを描いた作品だ。たっぷり笑って、最後はホロリと心に沁みる物語が繰り広げられる。

初日を終えて、主演で娘・高島さつきを演じる星野真里は「地元埼玉で公演ができて、すごく嬉しく思います。稽古を通して、作品を作る上での厳しさ、辛さ、楽しさという両極端のものを感じさせていただきました。これから、たくさんの人に見ていただきたいです」とコメント。父・六郎を演じる永島敏行は「白髪からの早替えで、慌ててシャワーを浴びて、耳に水が入っています。人を想う“お節介”な宅間演出が、本作の見どころではないかと」と語る。

六郎と生活を共にする玉枝役の川原亜矢子は9年ぶりの舞台出演。「宅間さんに色んなあだ名をつけていただきました。今日を迎えられて本当にほっとしています。一か月みっちりの稽古で、化粧室に行く時間もなかったですが、それくらい集中し、皆さんと濃い時間を過ごしていました」と、充実した稽古を振り返る。今作が初舞台の鈴木紗理奈は「一か月、とても愛のある稽古で、すごく楽しかったです。稽古を終えて本番が始まり、また新たなスタートを切ったのですが、大事なシーンで二度ほど噛んでしまいました…。残りの公演、頑張りたいと思います!」と意気込みを語った。

作・演出・出演の宅間孝行は「チームワークが良く、いつもより稽古がスムーズに進みました。これからまた手直しをするので、日々、(作品は)変わっていくかと思います。芝居はお客さんと作り上げていくものですし、お客さんから学ぶこともある。またぜひ見に来ていただきたいですね」。

タクフェス『あいあい傘』は12月9日(日)まで全10都市にて上演。チケットは発売中。