梅崎司(湘南ベルマーレ) (C)J.LEAGUE 梅崎司(湘南ベルマーレ) (C)J.LEAGUE

湘南ベルマーレの初優勝か、横浜F・マリノスの17年ぶり2度目の戴冠か。『2018JリーグYBCルヴァンカップ』決勝は神奈川ダービーで雌雄を決する。

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湘南にとっては初の決勝である。一昨年まで4大会連続予選敗退だった。1996年大会はベスト4に進出したが、この時は8クラブによる予選リーグを戦い、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出する大会方式。A組2位で突破した湘南は清水エスパルスに0-5で破れ、ジ・エンド。そう、今まで1度もトーナメントを勝ち上がっていなかったのだ。

それが今年はどうだろう。D組を3勝1分2敗で2位突破すると、プレーオフステージでベガルタ仙台を1勝1敗・合計スコア4-3で退け、準々決勝1回戦で前回王者と激突。セレッソ大阪との初戦を3-0で先取すると、続く2戦も攻撃の姿勢を貫き2-2。準決勝は柏レイソルとの2試合連続ドロー、延長、PKにもつれ込む大接戦を経て、決勝のキップを手繰り寄せたのだった。

プレーオフ初戦では2得点のMF梅崎司、1回戦では2試合連続ゴールのボランチ・金子大毅、準決勝ではFW菊池俊介とMF石川俊輝、DF坂圭祐と試合ごとにヒーローが生まれているのも湘南らしい。

初の決勝進出を決めた曺貴裁監督は「選手のがんばりでファイナルのステージに立てる。本当に心の底からうれしい。本当に選手がよくがんばってくれた、がんばらせてくれたなというふうに思う」と称えた。

一方の横浜FMにとって、優勝は2001年の1回だけというのは意外に思う人も多いだろう。Jリーグを3度、『天皇杯』を7度制した名門にとって、準決勝が鬼門だった。過去ベスト4は7回を数えたのだ。

横浜FMも予選リーグは2位突破となった。プレーオフステージ1回戦初戦でヴィッセル神戸を4-2で切って落とすと、第2戦は1-1にまとめた。準々決勝はガンバ大阪を第1節4-0、第2戦3-1で粉砕し、準決勝は鹿島アントラーズを2-1、2-2で振り切ったのだ。

準々決勝までは得点ランキングトップを走る8得点をマークした伊藤翔が引っ張ったものの、9月末に戦線離脱。エースを欠いた準決勝でもFWウーゴ・ヴィエイラが2戦連発、FW仲川輝人、MF天野純が各1得点と持ち前のアタッキングフットボールを継続している。

堅守を伝統とする横浜FMに攻撃の文化を植え付けるアンジェ・ポステコグルー監督も「この『ルヴァン杯』でほとんどの試合で得点を挙げ、決勝に値するパフォーマンスは見せ続けてきた」と胸を張る。

ノーシードから勝ち上がって来た両軍による『ルヴァン杯』 決勝は10月27日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケットは10月19日(金)午前10時よりチケットぴあにて先行先着プリセール、21日(日)午前10時より一般発売。