今週のテーマ「本格派の味わい! コクにこだわった缶コーヒー3本飲み比べ」

メーカー:DyDo
商品名:Mコーヒー 

 ミルク分たっぷりでゴクゴク飲める飲みやすさが特徴の樽缶コーヒー。ボリュームもあるため、脳が疲れているときなど、甘いものを補給するのに最適だ。一方でミルクに存在が隠れてはいるものの、意外とコーヒーらしさもしっかり残っている。とはいえ苦味や酸味、渋みはまったくなく、全体として非常に優しい味に仕上がっている。この優しい雰囲気、マイルドな味わいは、芸能界で例えるなら檀れいの持つしっとりとした上品な雰囲気に近い。疲れているときに檀れいにコーヒーを淹れてもらえたら……もうそれだけで疲れなど吹き飛ぶだろう。「よし、やるぞ!」というよりは「一日、おつかれさま」という気持ちを込めてゆっくりと飲み干す、Mコーヒーはそんな缶コーヒーだ。

 
【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal)  41
たんぱく質(g) 0.8
脂質(g)  0.7
炭水化物(g)  7.9
ナトリウム(mg) 38
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★★☆
キレ ☆☆☆☆☆
香り ★★★☆☆
甘味 ★★★★☆
苦味 ☆☆☆☆☆


メーカー:DyDo
商品名:キリマンジャロブレンド 

日本人に人気の高級豆のひとつ、キリマンジャロを贅沢にブレンドした缶コーヒー。一口飲むとふわっと広がるコーヒー感は、なるほどアフリカの広大な大地を思い起こさせる味わいだ。深いコクと芳醇な香り、後味に残るほのかな酸味がたまらない。通常よりも量のあるワイド缶なのでボリュームも十分。いつもよりもちょっと贅沢な昼休みを過ごしたい方にはぜひオススメしたい一品だ。このキリマンジャロブレンドを例えるなら、やはりタンザニアの英雄、ジュマ・ラマダン・イカンガーだろうか。1983年の福岡国際マラソンでは瀬古選手と熾烈な1位争いを繰り広げたイカンガー選手と同じく、キリマンジャロブレンドも缶コーヒー界のトップを目指して走り続けてほしい。



【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 32
たんぱく質(g) 0.6
脂質(g) 0.3
炭水化物(g) 6.6
ナトリウム(mg) 48.5
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★☆☆
キレ ★☆☆☆☆
香り ★★★★☆
甘味 ★★☆☆☆
苦味 ★☆☆☆☆

 

メーカー:DyDo
商品名:アメリカンコーヒー

星条旗と大型バイクが描かれたパッケージが、まさに「ザ・アメリカ」という雰囲気を醸し出している缶コーヒー。ワイド缶でボリューム満点なのもまたアメリカらしさを演出しているといえる。味の方はさほどの特徴はないが、飲みやすさを重視したDyDoらしい一本。ブラジル、コロンビア、インドネシアのコーヒー豆を焙煎し、ミルクとブレンドしたということで、非常にバランスの取れた万人向けの味わいとなっている。公式サイトには甘さ控えめとあるが、体感的にはけっこう甘い。ミルク好き、カフェオレ好きなら間違いなく好きな味だろう。このざっくりしたアメリカンな力強い美味しさは、例えるならアメリカを代表するメジャーリーガー、ベーブ・ルース。伝説的な選手である彼のように、アメリカンコーヒーもまた、缶コーヒー界でホームランを飛ばすことができるだろうか。

 【成分(100gあたり)】

エネルギー(kcal) 36
たんぱく質(g) 0.7
脂質(g) 0.3
炭水化物(g)  7.5
ナトリウム(mg) 37
糖類(g) 記載なし

 

コク ★★★☆☆
キレ ★☆☆☆☆
香り ★★☆☆☆
甘味 ★★★★☆
苦味 ☆☆☆☆☆

 

やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ