ダニエル・ラドクリフとアレクサンドル・アジャ監督 (C)2014 The Horns Project, Inc. All Rights Reserved.

『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのダニエル・ラドクリフが主演する映画『ホーンズ 容疑者と告白の角』が5月9日(土)より公開される。本作は『ハイテンション』『ピラニア3D』などの作品で知られるフランスの新鋭アレクサンドル・アジャが監督を務めているが、ラドクリフは「僕が仕事をした中で一番素晴らしい映像作家もしれない!」とその手腕を絶賛している。

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『ホーンズ…』は、恋人殺害の容疑をかけられた男が、突然頭に生えた角によって不思議な力を身に付け、真犯人を突き止めていくファンタジー・サスペンス。ラドクリフ演じる主人公イグは“誰もが真実を語りだす”不思議な力を持った角によって、人々の心の奥底をのぞき、恋人の死に隠された悲しい秘密を知っていく。

「脚本を読んで、出演をすぐに決めた」と話すラドクリフは「俳優としても挑戦しがいのある役柄だった。この作品には、今まで想像もしていなかったようなシーンがたくさん存在する」という。では観客が“想像もしていなかった”シーンを一体、誰が映像化するのか? 製作陣が選んだのが、ホラー映画の世界で注目を集めるアジャ監督だ。彼は2003年公開の『ハイテンション』で国際的に注目を集め、『ヒルズ・ハブ・アイズ』でハリウッドデビュー。『P2』『ミラーズ』など数々のホラー作品を手がけてきた。「どのシーンでも彼が作り上げるものは、美しくて興味深く、格好いい」というラドクリフは「いつも僕が思ってもみなかった方法でシーンを作っていて見事」と評価する。

圧倒的な描写とエッジのきいた語り口が魅力のアジャ監督だが、ラドクリフによると、監督は自身のビジョンをしっかりと持ちながら、キャストやスタッフの能力を“引き出す”才能も持ち合わせているようだ。「監督が誰よりも優れているところは、セットにいる全員に彼のビジョンが伝わってくるところ。アジャ監督は、誰でもなんでも言える環境を作ってくれる。誰もがクリエイティブな人であることを彼は知っているからなんだ。それに、自分自身の創造性に不安を抱いていないから、他の人からの助言も気にしない、彼は本当に素晴らしい人だ!」

『ハリー・ポッター』シリーズ以降、ラドクリフはゴシックホラー『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』やロマンスコメディ『もしも君に恋したら。』など新たなジャンルに挑戦しているが、『ホーンズ』ではアジャ監督がラドクリフの“新たな魅力”を引き出しているようだ。

『ホーンズ 容疑者と告白の角』
5月9日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開