『フォーカス』(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

ウィル・スミス主演最新作『フォーカス』が日本での公開をスタートした。本作はスミス演じる“犯罪のプロ”がダマしダマされの壮絶なゲームを展開する作品で、公開前に行われたモニター試写会では参加者の97パーセントが結末を見抜くことができなかったという。

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本作でスミスが演じるのは、30人の熟練詐欺師を束ねるニッキー。映画はニッキーと彼が育てあげた女詐欺師ジェス、大富豪などが、意地とプライド、そして大金をかけてダマし合いを繰り広げる。“世界最高のスリ師”として知られるアポロ・ロビンスが顧問として映画作りに参加しており、劇中ではスリ師同様に観客の視線を盗み、誘導し、観ている側の思い込みや予想すらも利用してアッと驚くトリックを仕掛けてくる。

モニター試写会のアンケートによると参加者は映画がラストを迎えるまでに平均で3.5回も「トリックにダマされた!」と回答。劇中では観客の視線や意識を誘導するミスリードを使ったトリックがふんだんに盛り込まれており、素直に見るとダマされ、ダマされないように注意深く見ていてもそれすらも作り手に利用され、ミスリードされてしまう。スミスは明るくコミカルな役どころが多いが、本作ではこれまでの魅力に加えてクールな一面も披露。「ウィル・スミスの新しい一面が見られた」「この主人公でシリーズをやってほしい」などの感想も出た。

また、映画のラストは“驚いた”という感想だけでなく“感動した”という声も。相手の心や信用すらも巧みに利用する犯罪者たちのドラマの結末がなぜ観客の感動を呼ぶのか? 『フォーカス』は観る者の予想を華麗に裏切り、心地よく“ダマされる”映画になっているようだ。

『フォーカス』
5月1日(金) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー