子育てしながらの仕事探しはなかなかの至難の業。

それに加えて、なかなか合う仕事が見つからなかったり、書類選考や面接で落ちたりしてしまうと、意気消沈してしまいますよね。

でも、そんなとき、落ち込んだり、自己否定したりする必要はないとキャリアメンターの藤原じゅんさんは話します。

転職中のママのモチベーションアップ術を教えていただきました。

ママが転職活動で失敗してしまう原因は?

まずは、ママが転職活動でつまづいたり、失敗したりしてしまう原因をお聞きしました。

藤原じゅんさん(以下、藤原)「私が転職サポートをしている約8割の方が、転職がうまくいかず『私に転職は無理』と諦めた経験がある方です。

みなさん自分には転職に必要なスキルや経験がないという前提で私のところへいらっしゃいます。

ところが、実際お話を聞くとスキルや経験がないのではなく、どういうスキルや経験がその転職には必要で、それらをどうやってアピールすべきかが分かっていないだけなのです」

--そんなママたちと、藤原さんはどのように転職活動を進めていっているのでしょうか?

藤原「一緒にスキルや経験を洗い出し、コアとなる強みを明確にしながら履歴書や職務経歴書を作成していきます。それだけで自信を取り戻し、あっという間に転職を決めていく方もいます」

失敗しても転職活動を諦めなくていい理由は?

--藤原さんは、転職に失敗しても活動を諦めなくていいと話します。どうしてなのでしょうか?

藤原「転職に失敗はないと思います。最終的に“転職を諦めてしまうこと”以外は失敗ではありません。“失敗から何を学ぶか?”が重要です。

例えば書類審査が通過しない場合、企業が求める人材と自分との間にギャップがある、職務経歴書に企業が求めるスキルや経験が反映されていない、などの理由が考えられます。

この場合、応募企業を変える、応募企業が期待する人材にマッチするよう職務経歴書を書き換えながら転職活動を進めていくことで軌道修正することができます。

失敗は、自分の価値を最大化するためのプロセスだと考えます。最終的に自分の価値をわかってくれる場所に辿り着けば良いのです」

自己否定するデメリットは?

転職活動に失敗すると、自分を全否定されたように思って落ち込んでしまいがち。でも、藤原さんは自己否定することはデメリットが大きいと話します。

藤原「自己否定している方は、自信がない、スキルや強みをアピールしない、会話のキャッチボールが続かない、笑顔が少ないという特徴があります。これでは面接官に良い印象を与えることができません。

自己否定のまま転職活動をしていると、自分がやりたい仕事ではなくできそうな仕事を選びがちです。

転職によって叶えたいことを無視して、妥協の転職を果たしたところで、不満は募るばかりです。そのような状態ではパートナーや子どもとの関係にも支障をきたしてしまいます。

自己否定の気持ちは一切なくして、再スタートを切りましょう!」