田中大貴(アルバルク東京) 田中大貴(アルバルク東京)

ここで勝つか負けるかは大きな違いとなる。サンロッカーズ渋谷にとって、重要な一戦である。アルバルク東京の敵地に乗り込む、第16節の話だ。

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SR渋谷は『2018-19 B1リーグ戦』開幕戦でA東京に連敗を喫するなど、2勝8敗と序盤戦につまずいた。スタートダッシュの失敗にチームはヘッドコーチ交代の決断を下す。伊佐勉ヘッドコーチが第6節に就任し、11月は6勝3敗、12月は第14節までは4勝1敗とついに勝率を5割まで戻してきた。ライアン・ケリー、ロバート・サクレとともにPGベンドラメ礼生も得点力を高めるなど、持ち前のディフェンスだけではなく、攻撃力を発揮するようになったのだ。

12勝12敗で迎えた第15節。相手が西地区首位を独走する琉球ゴールデンキングスと言えど、自信を持って臨んだSR渋谷だが、GAME1は後半のディフェンスの強度の違いを見せ付けられ71-77で落とすと、GAME2は一時19点差ものリードをするも後半は21得点に抑え込まれ59-71で完敗となったのだ。痛い連敗となった伊佐HCは「ディフェンスが崩れた影響がオフェンスにも及んだ。一人ひとりの“自分でどうにかしてやろう”という気持ちが強く、ドリブルが多くなったり、パスのタイミングが遅くなったり、ちょっとずつズレてしまった」と敗因を口にした。

これでSR渋谷は12勝14敗。17勝9敗で東地区3位のA東京にここで敗れると、借金は3となる。しかも、A東京戦はここまで3戦3敗。ここで苦手意識を払拭したいところ。さらに、第17節の相手は6勝20敗・西地区5位に沈むライジングゼファー福岡。A東京戦の戦況によっては、今年のうちに貯金も視野に入るのだ。

もちろん、A東京はSR渋谷の思惑などお構いなしに強度の高いディフェンスでプレッシャーをかけ、着実に得点を積み重ねてくるだろう。東地区1位・栃木ブレックス、2位・千葉ジェッツはともに21勝5敗。ゲーム差は4となっている。連覇を狙うA東京としては、ライバルにこれ以上離されるわけにはいかないのだ。

前節の横浜ビー・コルセアーズ戦で、脳震とうで戦線離脱していたエース・田中大貴が復帰。GAME1で15得点を上げ、88-56の大勝に貢献した。GAME2も2試合連続ふたケタ得点をマーク、さらに馬場雄大が今季最高の21得点を叩き出し、89-68の完勝を収めた。復帰戦を白星で飾った田中は「今まで休んでいた分、これからしっかりチームに貢献したい」と次を見据えた。

果たして、エースが戻ってきたA東京が東京ダービー4連勝を飾るのか、SR渋谷が逆襲の狼煙を上げるのか。『2018-19 B1リーグ戦』第16節・A東京×SR渋谷は12月26日(水)・アリーナ立川立飛にてティップオフ。チケット発売中。