『ALIEN: ISOLATION エイリアン アイソレーション』 (C)2015 Fox. (C) SEGA.

リドリー・スコット監督が生んだSF映画の金字塔『エイリアン』の15年後を舞台にしたサバイバルホラーゲーム『ALIEN: ISOLATION -エイリアン アイソレーション-』が発売中だ。シガニー・ウィーバーが演じたエレン・リプリーの娘であるアマンダが、行方不明となった母の消息を求めて潜入した辺境の宇宙ステーション。そこには目を覆いたくなる地獄絵図が広がっていた……。

その他の写真

「今、流行りの“撃ちまくる”ゲームと違い、あくまでリドリー・スコット監督の映画第1作をリスペクトし、再現した内容。ですから、エイリアンは圧倒的強者であり、ただの人間が正面からエイリアンと遭遇すれば、死を免れません。“いかに遭遇しないか”という緊張感と生き残った瞬間の解放感を堪能してほしいですね」(株式会社セガゲームス ローカライズプロデューサー ジョン・ロジャース)

実際にプレイを体験すると、登場人物になりきれる“没入感”に圧倒される。プレイヤー目線の状況と、エイリアンの動きを確認する動体検知器の情報が表示されるだけ…という無駄を排した画面構成が、文字通りのアイソレーション(孤立)を体感させてくれるのだ。発煙筒やノイズメーカーを駆使し、エイリアンの注意を逸らしながら、先を進むという頭脳プレイも本作の醍醐味である。

映画の製作を手がけた20世紀フォックスが全面協力しており、美術設定や音響、効果音といった当時の資料が贅沢に反映されている点も見逃せない。さらに、原作映画の名シーンを追体験できる2つの「オリジンミッション」にはエレン、パーカー、ダラスといったおなじみのキャラクターが登場し、ウィーバーら映画オリジナルキャストが声優を務めるというファン垂涎の演出も施された。

映画へのリスペクトはローカライズにも注がれており、字幕は『エイリアン』に造詣の深い映画コラムニストのジャンクハンター吉田氏に監修を受けており、一度に表示される文字数も洋画字幕の規格を研究しながら品質を高めている。「『エイリアン』を題材したゲームの代表作になれた」とジョンさん。映画『プロメテウス』の続編や、ニール・ブロムカンプ監督によるリブート企画なども進行する今こそ、ゲームを通して、その原点を体感してみては?

『ALIEN: ISOLATION -エイリアン アイソレーション-』
<パッケージ版>
PlayStation 4/Xbox One(7990円/税別)
<ダウンロード版>
PlayStation 4(7990円/税別)
Xbox One(7980円/税別)
発売・販売:株式会社セガゲームス

取材・文:内田涼