“根拠のない自信”を中身のある自信に変えるには?

男の子が燃えるのは実現不可能な目標です。簡単にクリアできてしまう目標では、モチベーションが上がりません。

男の子の特性のひとつである「根拠のない自信」は、見方を変えれば無限の可能性ということ。そして根拠のない自信こそ、男の子の成績を伸ばすのに欠かせないもの。

無邪気に自分の可能性を信じている男の子に、現実を突きつけて押さえつけることだけは避けましょう。

ではどうやって根拠のない自信を中身のある自信に変えていくか?

男の子は女の子と違って楽天的。女の子が自分の欠点に目がいくのに対して、男の子は気分が良くなる部分に注目できるのですね。

この特性を利用して、男の子はとことん調子に乗せてしまうのです。得意科目はさらに伸ばして、不得意科目を克服するには、「さすがに算数は強いね。だったら、本当は国語だっていけると思うよ」といった声がけで調子に乗せてしまいましょう。

まれに出来ないことにフォーカスすると燃えるタイプの男の子もいます。そういった男の子にはムチ的な声がけが効を奏しますが、我が子がどちらのタイプなのかは、じっくり見極めた方がいいでしょう。

男の子にこれはNG!

男の子にやってはいけないアプローチとしてまず挙げられるのは、自分で失敗するまで懲りない男の子に、途中で口出しすること。

思いついたらなんでもやりたいのが男の子ですから、親が指示するよりも、自由にやらせて失敗してもらった方がいいのです。自分で選んだ方法で失敗すれば、納得もリカバリーも早いもの。

また、細かい長期的な計画を立てることも、男の子の性質には向いていません。伸びしろを潰してしまう危険があるからです。

男の子は、時に計画を大きく上回って成長する力を持っています。だからこそ、細かすぎる計画を立てると、それに振り回され、本来の力が発揮できなくなるのです。

ですから、男の子の場合は、「親が一緒に大まかに月の目標を決めたら、あとは目の前のミッションを一個ずつこなし、その日を精一杯努力する」というざっくりしたスタンスが、成長を助けます。

勉強のできる女の子が、しっかり自分で計画を立てられるのとは対照的ですね。

男の子をその気にさせるのはこんなアプローチ

実は、「ほめて伸ばす」やり方は男の子に向きません。男の子は、ほめれば有頂天になり、得意なことばかりやったり、本来するべきことをスルーしたりしかねません。

逆に叱っても、すぐ忘れてあまり効果はありませんから、2割ほめて8割叱るくらいでちょうどいいのだとか。ただし、感情的にガミガミ怒ることは逆効果です。冷静に粘り強く、繰り返し言うようにしましょう。

また、男の子に効果的な意外なこととしては、「ほめ殺し」というアプローチがあります。つまり嫌みを言うわけですね。

「◯◯君、こんな簡単な宿題出しちゃってごめんね。こんなの簡単すぎて、やる気が起こらないよね」
という風に。

あるいは、「へー、宿題やってないんだ。じゃあ、もういいよ、何も言わない」と突き放すのです。そうすることで、男の子は焦りを感じ、やらねばという気持ちになるのでしょう。

男の子、女の子とひとくくりにすることが狙いなのではなく、要は、その子の特性にあった勉強法を身につけさせることが大事なのですよね。男の子の中にも、女の子っぽい特性を持つ男の子もいますし、その反対も言えます。

やる気にさせようとやみくもに働きかけるよりも、我が子に最適なアプローチをいろいろ試してみてください。必ずその子にあったやり方が見つかるはずですよ。

ちなみに、本書の姉妹版『女の子の学力の伸ばし方』もあるので、一緒に読めば、よりいっそう理解が進みますね。