(写真左より)釜本美佐子理事長、魚住稿監督、黒田智成、北澤豪、松崎英事務局長 写真左より、釜本美佐子理事長、魚住稿監督、黒田智成、北澤豪、松崎英事務局長

6月29日に『IBSA ブラインドサッカーアジア選手権 2015』の記者会見が行われ、大会アンバサダーの北澤豪、魚住稿日本代表監督、MF・黒田智成らが登場した。

『アジア選手権』には日本、中国、イラン、韓国、インド、マレーシアが参加。総当りのグループリーグを戦い、決勝に勝ち上がった2か国が『リオ・デ・ジャネイロパラリンピック』出場を果たす。昨年、ホーム開催となった『世界選手権』では6位と上位に進出した日本代表だが、『パラリンピック』出場はまだない。リオへの切符を獲得するために、9月2日(水)・中国戦、3日(木)・イラン戦と格上相手の前半2連戦が鍵となる。

北澤は「最初は格下相手に勝ち慣れて強豪と当たるのが理想。ただ、ブラインドサッカーは接触プレーが多いので、ケガ人のことを考えれば、メンバーに計算が立つメリットもある」と組み合わせを分析する。

指揮官も主力も、厳しい戦いであることは理解する。
「強いところから当たるのはかなり厳しい。ただ、昨年の『世界選手権』でも初戦で強豪のパラグアイに勝った。中国に勝って弾みをつけたい」(魚住監督)
「どこのチームも簡単には勝てない。初戦は中国をイメージして戦える。中国戦で大会に弾みをつけ、優勝したい」(黒田)

大会はグループリーグ、順位決定戦を6日連続で戦うタフな日程である。魚住監督は「しっかり走れる選手が必要になる。誰が出ても同じポテンシャルのサッカーができるようにしたい。8人フルで使えるような試合展開にしたい」と青写真を描く。さらに「日本はまだ圧倒的な攻撃力で戦う試合はできていない。粘り強い守備から勝っていく試合をする。今は相手エリアでボールを奪い速い攻撃をする、その攻撃の回数を増やすことに取り組んでいる」と説明した。

『パラリンピック』への思いは並々ならぬものがある。黒田は言う。「今まで3回『パラリンピック』に挑戦した。1回目は(『アジア大会』に優勝しながら)参加できなかった。2回目は僕のファウルでPKを与えた。3回目は大会直前でケガもあり万全の体調ではなかった。本当に悔しい思いをした。今度こそという思いは誰にも負けない」。

指揮官は2020年『東京パラリンピック』があるからこそ、今回の『リオパラリンピック』が重要だと言う。「パラリンピアになることは重要な意味を持つ。特別な思いを持って、勝ち取りたい。(開催国出場ではなく)勝ち取らないといけない」。

『IBSA ブラインドサッカーアジア選手権 2015』は9月2日(水)~7(月)・国立代々木競技場フットサルコートにて開催。チケットは7月21日(火)一般発売。また、14チームが日本一を目指して戦う『第14回アクサブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権』は7月11日(土)・12日(日)・アミノバイタルフィールドにて行われる。こちらは入場無料。