アーノルド・シュワルツェネッガーとエミリア・クラーク

日本公開から30周年を迎える人気SFシリーズ最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の来日記者会見が7月5日に都内で行われ、主人公T-800を演じるアーノルド・シュワルツェネッガーと、サラ・コナー役のエミリア・クラークが出席した。

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過去作のタイムラインが一新され、未知なる物語が描かれるシリーズ第5弾。シュワルツェネッガーは「未来から殺人マシンがやって来るという発想と、人類対マシンが戦う物語が世界中で受け入れられた結果、30年という歴史を積み上げることができた」と感無量の面持ち。自身にとっての当たり役であるT-800は「相反するミッションに葛藤する姿が、他のロボットとの大きな違い。今回はより人間味が強くなっている」と分析した。

人間味が強くなった理由は、T-800とサラ・コナーの間に芽生える親子愛だといい、クラークは「幼い頃に両親を失い、人類を救う戦いに備える彼女にとって、T-800は保護者であり情報源。二人の関係が美しく描かれているし、ロボットの父親と人間の娘だからこそ生まれるコミカルな場面も見てほしい」とアピール。一方、シュワルツェネッガーは「彼女は素晴らしい演技をしてくれた。厳しいトレーニングにも全力で励んでくれたよ」とたたえていた。

生みの親であるジェームズ・キャメロンの助言から、T-800が歳をとるという設定が加わり、劇中では現在のシュワルツェネッガーと、第1作に登場する30年前のT-800が対決するシーンも実現し、「異なるプログラムの同型ロボットが戦うアイデアが気に入った。現場では、ボディビル経験をもつ若手スタント俳優を相手に、4日間かけて撮影をした。その後、CGで頭部や体の一部をすげ替えたんだ。完成したシーンには、自分でも驚かされたよ」と舞台裏を明かしていた。

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
7月10日(金)全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼