『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』 (C)2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.

「ぴあ」調査による2015年7月3日、4日のぴあ映画初日満足度ランキングは、人気キャラクター、ひつじのショーンの冒険を描く長編クレイ・アニメーション『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』がトップに輝いた。2位に慰安婦問題の“記憶”を辿るドキュメンタリー『“記憶”と生きる』、3位にバレーボールに青春を燃やす少年たちを描いた人気アニメの劇場版『ハイキュー!! 終わりと始まり』が入った。

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1位の『映画 ひつじのショーン…』は、いたずら好きのショーンが牧場主を捜すため、平穏な牧場を抜け出し大都会へと冒険を繰り広げる姿を描いたドタバタコメディで、85分の長編でありながらセリフは一切ない。出口調査では、「劇中でセリフが1度もないが物語になっていて楽しめた!」「キャラクター以外の小物もかわいかった」「スクリーンで観ることで迫力もあり、表情のユニークさも伝わりやすかった」など、キャラクターたちの細かな動きや豊かな表情に注目が集まったほか、「テレビ版より牧場主との触れ合いがあり、感動するシーンもあった」「ブラックコメディの正統派作品として面白い」といった感想もあがった。

2位の『“記憶”と生きる』は、土井敏邦監督が、元慰安婦のハルモニ(おばあさん)たちの生活や、壮絶な戦後を送った彼女たちの声をありのままに記録したドキュメンタリー。観客からは「自身の体験や心情を絵に描いて表現するシーンが印象的で、元慰安婦の女性の辛く苦しい気持ちが伝わってきた」「20年前の映像が観られることは貴重。映っている彼女たちが私たちと同じ人間だと実感させられ、改めて考えさせられる。(慰安婦問題について)現実味がなかったり判断できない人はこの作品を観て欲しい」「人間の歴史のひとつとして私たちは受け止めるべき史実だと思う」といった感想が寄せられた。

注目は5位の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。マーベル・コミックの人気ヒーローが結集するシリーズ第2弾だが、「規模が大きかった!」「迫力がすごい!」という感想のほか、「キャラクターが掘り下げられ、それぞれへの理解が深まった」「単純なアクションだけでなく、ストーリーに新しさがあって面白かった」などの感想も寄せられた。

(本ランキングは、7/3(金)、4(土)公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)