『ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」』『インサイド・ヘッド』

「ぴあ」調査による2015年7月18日のぴあ映画初日満足度ランキングは、中国の圧政に苦しむチベットの人々の抗議活動にフォーカスしたドキュメンタリー作品『ルンタ』がトップに輝いた。2位に世代を問わず人気を集めている“ポケットモンスター“の劇場版アニメ第18弾『ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」』、3位に少女の“頭の中”を舞台に5つ感情たちの冒険を描いたディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』が入った。

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1位の『ルンタ』は、仏教国チベットを舞台に、60年以上に渡り中国の圧制に対して非暴力を貫き、141人ものチベット人が焼身自殺というかたちで中国に反抗の姿勢を示した現実を踏まえながら、現在のチベットの姿を映し出した心揺さぶる1作。出口調査では「チベット問題についてよく知らなかったが理解が進んでよかった。今まさに日本はどうなってしまうんだろうというとき、観るべき映画だと思った」「チベットだけの問題ではない。全世界の人々に、現在直面している平和や自由の問題に対して目を背けず向き合って欲しいというメッセージを発信しているように思えた」など日本や世界に置き換えて考えさせられた観客が多かったようだ。

2位と3位にはアニメーション作品がランクイン。どちらも個性豊かなキャラクターが多数登場するが、『ポケモン……』ではお気に入りのキャラクターを“応援”する声が多数寄せられた一方で、『インサイド……』ではキャラクターの心情に“共感”する感想があがった。出口調査でも『ポケモン…』を観た観客からは「解き放たれたフーパはすごくかっこよかった!」「伝説のポケモンがたくさん出てきたのが面白かった。特に黒いレッグウザは味方になって戦ってくれて技もかっこよかった」「今回もアルセウスが観られて嬉しかった! ポケモンのバトルもワクワクした!」などの声があがり、『インサイド……』の観客からは「主人公と自分が同じ年頃ということもあって共感できて楽しめた」「ひとりひとりキャラクターがかわいくて良い味を出していたが、結局は全部が合わさって成り立つこと、ひとつでも欠けてしまってはいけないことがわかって感動した」などの声が寄せられた。

また両作とも幅広い年齢層の観客を魅了しており、特に『インサイド…』では「頭の中の出来事がメインだが、親という立場から家族のつながりや思い出の大切さを考えさせられた」「自分の小さいときや自分の子どもの小さいときなどを思い出して泣きそうになった」など“親目線”で高い満足度を与える観客が多く見られた。

(本ランキングは、7/18(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

『ルンタ』
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