楽天が第4のキャリアになれば「Rakuten」の表示に

楽天の三木谷浩史会長兼社長は、19年10月に着手するキャリア事業について「他と同じことをやっても意味がない。後発のメリットを生かす」と述べ、世界で初めてクラウドベースのネットワークを提供しようとしている理由について語った。2月12日に開催した2018年度(18年12月期)通期決算説明会で言及した。

三木谷社長は、「クラウドを使えば、安定性を確保することができ、拡張性も高い。ハードウェアはシンプルなので、従来の基地局に比べて低コスト/投資。また、すでに5Gの実装を想定しており、本格的に5G通信が始まったら、専用の機器を取り付けるだけで5Gの基地局になる」と特徴を説明する。キャリア事業について、三木谷社長は以前から「3大キャリアよりも手頃な価格で提供する」と話していたが、特徴は価格だけだはなさそうだ。

楽天は、2月に世界初のエンドツーエンドの完全仮想化クラウドネイティブネットワークの実証実験に成功。今後は、さまざまなサービスが動くかの実証を進めるという。