3.子どものことは「お前の責任」

「昔から亭主関白なところのある夫でしたが、子どもが大きくなるにつれてますます態度が大きくなっていきました。

子どもの前で私に怒鳴ったりお弁当を作っても『まずい』と食べもせず突き返してきたり、私が専業主婦でいるのをいいことにやりたい放題です。

それでも我慢してきましたが、先日保育園で子どもがお友達とケンカをし、怪我をさせてしまったときのこと。

二人で相手の親御さんのところに謝罪にいこうと言ったら、『子どものことはお前の責任だろ。お前が一人で行けよ。恥ずかしくて頭なんか下げられるか』と顔を真っ赤にして言われました。

自分もこの子の親なのに、あまりに無責任な発言に血の気が引いてしまい、『あんたみたいな親じゃこの子がかわいそう』とブチキレて子どもを連れて実家に帰りました。

当然迎えに来ることもなく、今も別居中。このまま離婚しようと思っています」(32歳/専業主婦)

自分たちの子どもでありながら、都合が悪いときだけ「責任」を妻に押し付ける夫。

全方位に「偉い自分」でいたいこんな夫は、非常識な振る舞いをすればするほど自分の立場が危うくなることに気が付きません。

モラハラの被害は子どもにも及びます。影響が出る前に切り離すのが正解といえますね。

自分の振る舞いがモラハラと気が付かない夫は大勢います。

仕事や収入に差があることで妻が耐えてばかりだと、その痛みを考えることなく大きな態度がエスカレートしていくのは受け入れがたいことです。

「それ、モラハラだから」。

妻の“逆襲”でやっと我に返ったとき、愛すべき家族は遠ざかっている現実がこんな夫を待ち受けています。