『ドライヴ』

ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じたクライム・サスペンス『ドライヴ』が31日(土)から日本公開されるが、先日、PRのために来日したニコラス・ウィンディング・レフン監督の口から「免許試験に8回落ちた」という衝撃の発言が飛び出した。

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本作は、昼はカースタントマン、夜は強盗を逃すプロの“逃し屋”を営むドライバーの男(ゴズリング)が、同じアパートに住む子連れの女性アイリーンと偶然に出会い、恋をしてしまったことから、裏社会との凄惨な争いに巻き込まれていく姿をスタイリッシュな映像で描いた作品。

タイトルどおり、劇中にはド派手なカークラッシュや、華麗な自動車スタントが登場する本作。しかし、これらのシーンを演出したレフン監督は、免許試験に8回連続して落ち、ついにはチャレンジをやめ、現在は“助手席専門”だという。

しかしこの落第が、映画『ドライヴ』誕生のきっかけになったそうだ。レフン監督によると、数年前にゴズリングから「一緒に映画を作らないか?」と誘われ、レストランで話し合いがもたれたが、レフン監督は途中で体調を崩して発熱し、話を切り上げて帰宅することに。しかし、免許のないレフン監督は自分の足で帰ることができず、ゴズリングが運転する自動車の助手席に乗り込むことになったそうだ。クールに自動車を運転するゴズリングと、流れていく夜景、そしてラジオから流れてくるBGMが、助手席のレフン監督の中で融合。一瞬にして、映画『ドライヴ』のイメージがかたまり、スタントドライバーを主人公にした同名小説の映画化へとつながったという。

運転免許はないが、レフン監督は昔からフォードマスタングなどの米国車に並々ならぬ愛情を注いでおり、劇中に登場する自動車のフォルムや、走行シーンのカメラワークにはこだわったとコメント。物語だけでなく、劇中に登場する“自動車”の描写も気になるところだ。

『ドライヴ』

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