9月スタートのNetflixに対応、4Kビエラが目指すテレビの新しいポジション

2015.8.6 20:38配信
9月にスタートする「Netflix」に対応する「ビエラ CX800N/CX800」シリーズ

米国発の映像配信サービス「Netflix」が、日本で9月2日にサービスを開始する。これまでも「Hulu」や「dTV」など、国内外含めて多くの映像配信サービスがあったが、「Netflix」はまさに大本命。50か国以上で、6500万人以上の会員数を誇る世界最大手のサービスで、米国では全世帯の1/4が利用しているという。

「Netflix」は、日本での参入にあたり「独自コンテンツの1/3を4K配信する」と公言している。放送波での本格的な4K放送がまだ当分先になることを考えると、手軽に視聴できる4Kコンテンツとして「Netflix」は最有力のサービスになるだろう。そんな状況にいち早く対応したのが、パナソニックの4Kビエラだ。5月末に発売した「ビエラ CX800N/CX800」は、4Kテレビとして初めて「Netflix」に対応。チャンネルに「Netflixボタン」を追加する徹底ぶりだ。そのほかにも、Firefox OSを搭載するなど随所に革新的な変化がみられる「CX800N/CX800」シリーズ。今回は、パナソニック広報チームの中岡幸夫主務に製品特徴と戦略を聞いた。

●OS搭載やNetflix対応だけじゃない、基本性能の飛躍的な進化に注目

パナソニックは「CX800N/CX800」を、4Kビエラのラインアップのなかで「JAPAN PREMIUMモデル」に分類している。「JAPAN PREMIUMモデル」は、最上位モデルの「AX900」シリーズを筆頭に、従来の4Kテレビ以上の映像と音を追求したモデルだ。NetflixボタンやFirefox OSの搭載が目立つ「CX800N/CX800」シリーズだが、実はテレビとしての基本性能が格段に進歩している。

まず、画質が向上した。これまでVAだった液晶パネルを、どの角度からでもくっきりと色鮮やかな映像を楽しめる、高輝度で広色域のIPS液晶パネルに変更。原色から中間色まで正確に再現する広色域技術「ヘキサクロマドライブ」と相まって、従来比約1.6倍の色表現力を達成した。

地上デジタル放送やBD映像を4K相当に高精細化するアップコンバート技術は「4Kファインリマスターエンジン」を搭載。4Kコンテンツでなくても、4Kパネルの実力を活かし、美しい映像が楽しめる。また、次世代の規格として注目されている「HDR(ハイダイナミックレンジ)」にもアップデートで対応予定。これから増えていくとみられている、格段に輝度が高いハイクオリティな映像を視聴することも可能だ。

音質面では、大型のスピーカーボックスを採用。従来機種の「AX800」シリーズの出力は最大18Wだったが、「CX800N/CX800」シリーズは最大40Wと約2倍に増強した。前後左右に2個ずつパッシブラジエーターを配置し、さらに新開発のウーハーを備えることで、4K映像にふさわしい低音の効いた迫力のサウンドを再現する。

「『先進性』と『安心・信頼』の両立こそが、パナソニックらしさ」と語る中岡主務。画質・音質の進化は、まさに『先進性』を追求した成果といえる。「普及期にある4Kテレビだが、製品を選ぶ最大のポイントは何といっても基本性能。映像と音をとことん突き詰めることで、コンテンツの魅力を最大限に引き出したい」(中岡主務)と、あくまでテレビの本質に重点を置いていることを強調した。

●用途は増えても操作はシンプル、誰でも新しいテレビを体験できる

中岡主務がパナソニックらしさを示すキーワードとして挙げた「安心・信頼」を象徴するのは、今回新たに搭載した「Firefox OS」をベースにした操作性だ。用途が増えた分だけ、操作も複雑化しているようなイメージがあるが、むしろ操作性は格段に向上している。リモコンのホームボタンを押すと表示される「テレビ」「アプリ一覧」「接続機器一覧」のアイコンから、すぐに目的のコンテンツにアクセスできる。このホーム画面には、登録することで特定のアプリやCS/BSのチャンネルを表示することも可能。使い込めば、より快適性が増していく。

さらに、リモコンに備わっている「Netflixボタン」を利用すれば、テレビ番組のチャンネルを選択する手軽さでVOD(ビデオ・オン・デマンド)を視聴できる。これまでVODを視聴したことがないユーザーでも、すぐに楽しめるだろう。

番組の新しい楽しみ方として台頭しているスマートフォン(スマホ)からの遠隔視聴にも対応。レコーダーを介した遠隔視聴は他メーカー製品でも可能だが、ビエラは録画用HDDを接続していれば、テレビ単体でスマホにデータを転送できる。

スタンドは2種類を用意。省スペースに配置できるシンプルなフラットデザインのスタンドと、ディスプレイに約3°の傾斜をつけたスラントデザインのスタンドが選べる。洋室と和室で、ユーザーの目線は微妙に異なるもの。住環境に合わせて、スタンドの種類まで選択できるのは、細部までこだわりたい大きな買い物だからこそうれしい。

テレビの他にも4Kに関連の製品ラインアップが豊富なのは、パナソニックならではの強みだ。デジタルビデオカメラやレコーダー、ホームシアターなどでも4Kに対応するモデルをラインアップ。「『見る』だけでなく『撮る』『残す』『聴く』といった幅広い用途で、4Kワールドを構築している」(中岡主務)というように、ビエラを中心に4Kとの接触機会を広げている。

テレビを単体で完結する家電から「住空間の価値を高めるディスプレイ」として再定義したパナソニック。その試金石ともいえる「CX800N/CX800」シリーズの市場での動きに今後、要注目だ。(BCNランキング編集部・大蔵大輔)

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