【映画】お風呂と『テルマエ・ロマエ』と石川直樹さん

2011.10.27 10:30

ウレぴあ女性副編集長のお風呂を巡るレポート。銭湯の壁画に始まり「日本の風呂の良さ」をテーマにした『テルマエ・ロマエ』の映画化から、東京銭湯お遍路巡礼スタンプノートを埋める趣味を語り、最後は銭湯を改装したギャラリーでの石川直樹さん取材後記です。

私は無類の風呂好きである。

最近の週末は、近くの公園を5キロほどマラソンし、
その後、銭湯で汗を流すことにはまっている。
銭湯も通い始めると、場所ごとのカラーがあって、面白い。
銭湯なのに天然温泉、露天風呂や、ヒノキ風呂があるところもあったり……

そして、私が何よりもチェックを欠かさないのは、銭湯に必ずといっていいほど描かれている壁画。

定番!はやっぱ、海と富士山。
ときどき、立派な錦鯉だったり、竜宮城みたいな絵が描かれている銭湯にも出会ったりするけど、
日本人ってやっぱり富士山が好きなのかしらん。
銭湯の壁画独特の海の色、緑の色……
いつも風呂に入りながら、ついつい富士山ながめてしまうんですねぇ~。

   

 







   




 鯉は「客よ、来い」という意味があるらしい。
上写真は、十条、千代の湯
下写真は、西荻窪 天狗湯 

それはさておき、今度「日本の風呂の良さ」をテーマにした
人気コミック『テルマエ・ロマエ』が映画化される。

   

 

コミック『テルマエ・ロマエ 1』 
ヤマザキマリ
角川グループパブリッシング
714円 

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もともとは『コミックビーム』の連載漫画として、じわじわと人気を集め、
書店員の選ぶマンガ大賞2010、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した作品だ。


映画版『テルマエ・ロマエ』は2012年ゴールデンウィークに公開予定。

主人公ルシウス役に阿部寛、第14代ローマ皇帝・ハドリアヌス役に市村正親が、
次期ローマ皇帝候補・ケイオニウス役を北村一輝が、ハドリアヌス帝の側近・アントニヌス役を宍戸開……
と、見事に顔の濃い俳優陣がズラリ勢揃い!
私的にはヒロインの上戸彩の設定はコミックにないので、彼女がどのように話に絡むのかが楽しみです。

この漫画の作者は女性だが、いまは海外に在住。

ヨーロッパやアメリカでは日本の銭湯のような風呂がなくて、
その風呂への思いから、『テルマエ・ロマエ』を発想したらしい。

彼女は日本に戻ると東京都公衆浴場業生活衛生同業組合が発行している
東京銭湯お遍路巡礼スタンプノートを埋めるため、
いろいろな区の銭湯を攻め続けている、とのこと(ウィキペディアより)

私と一緒じゃん!

   

 





 
話は戻るが、

題名の『テルマエ・ロマエ』は、ラテン語で「ローマの浴場」の意味らしい。
主人公、ルシウス・モデストゥスが、現代日本の浴場の優れたシステムを貪欲に取り入れて
ローマの浴場に反映することで、(当時のローマでは)革新的な浴場や風呂を次々と生み出し、
次第に名建築家としての地位を確立していく。という展開なのだが、
『テルマエ・ロマエ』では、明らかに私が行ったことのある
天狗がいる温泉=(おそらく)北温泉が、作品のモデルとして出てきていて、驚いてしまった。

北温泉公式ホームページ(※秘湯で有名です)

この温泉は、とある理由で私にとっては「二度と行きたくない」温泉になってしまったのだが、
混浴風呂に”どーん”と居る赤い、でっかい天狗が特色だ。
ローマ風呂だと天使がいるけれど、天狗……はなんの意味があるのだろう……
コミックでも主人公のルシウスが見て目を丸くしたように、一見の価値アリです。

もうひとつ、”銭湯”つながりで、先日、探検家&写真家の石川直樹さんを
SCAI THE BATH HOUSEというギャラリーで取材しました。

ここは200年の歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」を改装し、'93年にオープンした現代美術ギャラリー。
外観は銭湯の象徴、瓦屋根に煙突がそびえる風情あるたたずまいですが、
一歩中に入ると白い壁面に作品がズラリ飾られ、高い天井からは自然光がはいる、
きわめてユニークな展示空間となっています。

   

 










 
石川直樹さんは、2000年、PoletoPoleプロジェクトに参加して北極から南極 を人力踏破、
2001年、七大陸最高峰登頂を達成。人類学、民俗学などの領域に関心をもち、
行為の経験としての移動、旅などをテーマに作品を発表し続けている'77年生まれの写真家。

   

 CORONA
石川直樹著 
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青土社

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最後の冒険家
石川直樹著
集英社文庫
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取材した石川さんは、まだ34歳!なのに、自分のやりたいことに迷いがない、揺るがない人というイメージ。

そして、仕事は営業肌。

彼は「南極に行きたい!」と思ったら、A4のペライチで企画書を書いて、
ひたすら旅行代理店や編集部をまわってお金を交渉、企画実現にこじつけてしまうらしい。
「本当に行きたいと思えば、南極でもどこでも行けるんです!」というのが石川さんの持論。
でも、南極って、ン百万もするらしいんだよね……。

「仕事においてもっとも大事なのは”営業”。自分を売り込む力かもしれないね」と、
取材後、ライターさんと思わずつぶやいてしまいました……。

彼の仕事論、人生論についての詳細は次号、11月25日発売号のウレぴあ「マイ・ワーク、マイライフ」にてクローズアップします。お楽しみに。

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