『幸せの教室』に出演するグレース・ガマー

トム・ハンクスとジュリア・ロバーツが共演した話題作『幸せの教室』に、今年の米アカデミー賞で3度目の主演女優賞に輝いた、名女優メリル・ストリープの次女であるグレース・ガマーが出演していることがわかった。

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ハンクスが製作・監督・脚本・主演のすべてを手掛けた『幸せの教室』は、学歴を理由にリストラされてしまった男性ラリー・クラウン(ハンクス)と、人生にも仕事にも情熱を失ってしまった女性教師(ロバーツ)が短期大学で出会い、それぞれが新しい生き方を見つけていくまでを描いたハートウォーミングな人間ドラマだ。

現在25歳のガマーは6歳の頃にストリープの主演作『愛と精霊の家』(ビレ・アウグスト監督)で、母が演じた主人公クララの子供時代を演じスクリーン・デビューを飾っている。だが、その後は大女優の娘という立場に甘んじず、自ら数々のオーディションを受けるなど地道な努力を重ね、ドラマや舞台、映画などで経験を積んできた。さらに2008年には母ストリープが通っていたヴァッサー大学を卒業。仕事と学業を両立させてきたサラブレッドだ。

そんな彼女がハンクスに抜擢され、ついに『幸せの教室』というメジャー作品に登場する。劇中では、ハンクス演じる主人公の同級生であり、またロバーツ演じる教師のもとで、スピーチを学ぶ個性的なクラスメイトのナタリー役を演じている。母譲りの白い肌、親しみのわく笑顔や美しい金髪が印象的なガマー。撮影時には娘のことを気にかけたストリープ本人が、ハンクスに直接電話をかけたこともあったという。本作はハンクスとロバーツという2大オスカー俳優の共演だけでなく、母やロバーツに続き、オスカー女優への道を歩み出したガマーの“第一歩”にも注目して観るとより楽しめるのではないだろうか。

『幸せの教室』
5月11日(金)全国ロードショー