『ジェーン・エア』

これまで幾度も映像化されてきた英文学の名作を34歳の新鋭監督キャリー・ジョージ・フクナガが、ミア・ワシコウスカとマイケル・ファスベンダーによって映画化した『ジェーン・エア』の予告映像が到着した。

『ジェーン・エア』予告映像

弱冠32歳で手がけた長編初監督作『闇の列車、光の旅』がサンダンス映画祭監督賞を受賞し一躍注目を集めたフクナガ監督。そんな彼が2作目に選んだのは、オーソン・ウェルズや近年ではシャルロット・ゲンズブールらによって映画化されているシャーロット・ブロンテによる著書「ジェーン・エア」だ。フクナガ監督はこの小説の今日性に感銘を受けたといい、運命にほんろうされながらも信念と知性で自ら望む道を切り開くセンセーショナルな現代版『ジェーン・エア』を作り上げた。

今作でジェーン・エアを演じるのは『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。彼女と身分違いの恋に落ちるロチェスター氏を、『SHAME-シェイム-』での演技が高く評価され、ヴェネチア国際映画祭を始め数々の賞レースを賑わせたマイケル・ファスベンダーが演じ、名優ジュディ・デンチやジェイミー・ベルも出演している。

予告編では、孤児院で過ごすジェーンの幼少時代から始まり、18歳となった彼女が住み込みの家庭教師として新たな生活を始める姿、さらに彼女の人生を大きく狂わせていく屋敷の主人ロチェスターとの出会いと、彼が抱える大きな秘密が次々と映し出されていく。また今年の米アカデミー賞・衣裳デザイン賞にノミネートされたアンティークの服飾も目を惹く映像となっている。フクナガ監督が英国文学史において全てのタブーを破ったと言われるラブ・ストーリーに挑んだ『ジェーン・エア』は6月2日(土)より公開される。

『ジェーン・エア』

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