中澤佑二(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE PHOTOS 中澤佑二(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE PHOTOS

ともに3連勝中同士。横浜F・マリノスも、浦和レッズも、さらに上昇気流に乗ろうと週末のゲームに臨む。

横浜FM×浦和 チケット情報

両軍とも『明治安田生命J1リーグ』2ndステージは、序盤でつまづいた。横浜FMが開幕5試合で2分3敗と非常に厳しい状況に陥れば、浦和も無敗優勝を勝ち取った1stステージから一転1勝2分2敗と失速した。2ndステージに一抹の不安がよぎる中、3試合で勝点9を量産したのは大きい。特に横浜FMは1stステージ第14節から9試合勝利から遠ざかっていただけに、安堵したサポーターも多いことだろう。浦和は4勝2分2敗・勝点14で4位、横浜FMも3勝2分3敗・勝点11で9位と順位を上げてきた。横浜FMが11得点9失点に対し、浦和は11得点8失点と似たようなパフォーマンスを見せている。

横浜FMは決定力が高まり、光明を見出した。2ndステージ序盤5試合で4得点だったが、この3戦で7得点を叩き出した。1トップのラフィーニャ(伊藤翔)、2列目のアデミウソン、齋藤学、三門雄大(中村俊輔)が試合を重ねるごとに連動性を高めている。伝統である堅守もCB・中澤佑二&ファビオを中心に健在だ。ただ、セットプレーのディフェンスで集中力を切らし、失点を喫するシーンが見受けられるのは気になる。好調攻撃陣を支えるのは、あくまで堅守だ。浦和との対戦でも、中澤の手綱さばきが注目される。

浦和も攻撃陣が息を吹き返した。5試合で5得点だった攻撃陣は、この3連勝中は6得点を挙げた。興梠慎三(ズラタン)、武藤雄樹、梅崎司のトライアングルは相変わらずどこからでもゴールを脅かす。攻撃だけではない。カウンターを凌ぎ、CB・槙野智章が挙げた1点を守り切った第7節・湘南ベルマーレ戦も大きかった。この試合でMOM級の活躍を見せた槙野のパフォーマンスも特筆ものだ。8月27日の日本代表発表記者会見の席で、ハリルホジッチ監督も「マキノはA代表にふさわしい選手になってきている。日ごとにプレーが丁寧になっている。かつては無駄なファウルで私を怒らせたが(笑)」と評価している。

3連勝からさらに連勝を伸ばすのは横浜FMか、浦和か。直接対決では横浜FMが25勝4分20敗とリードしているが、直近は浦和が3連勝している。その前の2試合はと言うと、横浜FMが2試合連続で3ゴールをマークし、連勝している。J1リーグ戦50回目となる両クラブの対決は8月29日(土)・日産スタジアムでキックオフ。チケット発売中。